尚食(しょうしょく)~美味なる恋は紫禁城で~ #7 父と子 あらすじ

 

 

 

皇太孫・朱瞻基しゅせんきは、錦衣衛きんいえい司礼監しれいかんが次々後宮の妃達を捕らえていることについて皇帝に進言しに行った。

 

しかし皇帝は、民が安心して暮らせるよう官吏を清廉に保ちたいという想いがあり錦衣衛きんいえい司礼監しれいかんを重用している。

 

皇太孫は追い返されてしまった。

 

 

美人びじん氏は皇太子・朱高熾しゅこうしが黒幕であると告白した。

 

 

荘妃そうひに食料を届けた姚子衿ようしきんは、荘妃そうひから氏がここ数か月イライラしていたという話を聞いた。

 

後宮に暮らす人々の食事記録を見た姚子衿ようしきんは、氏の食事の量が異常に少ないことに気づいた。

 

 

姚子衿ようしきんは皇太孫に呼ばれたが、皇太子が潔白をアピールするため自殺すると騒ぎ立てたため皇太孫は出かけてしまった。

 

氏が、”皇太子は尚食局に命じ皇帝の食事に毒を盛った”と話したため、尚食しょうしょく局は錦衣衛きんいえいに四六時中見張られることになった。

 

姚子衿と殷紫萍いんしへい荘妃そうひへの差し入れができず頭を悩ませていた。

 

2人は錦衣衛きんいえいの見張りに酒を飲ませ眠らせた。姚子衿は荘妃そうひへ差し入れを持って行ったが、そこにいたのは荘妃そうひではなく錦衣衛きんいえいだった。姚子衿は捕らえられてしまった。

 

姚子衿ようしきんは皇帝やその息子たち、そして氏と荘妃そうひの集まる部屋に連れて行かれた。

 

皇帝が氏を尋問する中、姚子衿は氏が病気であるという話をした。

 

侍医が呼ばれ、氏の病状が確認された。氏は胸の病で余命いくばくもないことが分かった。

 

氏はかく氏(皇太子側妃)に無視されたことから、皇太子を道連れに死のうとしたのだと告白した。

 

そこに皇太孫が入ってきて、氏の両親の所にかん王府の者から金品が届けられたと報告し、証人を同伴した。

 

かん王(皇太子の弟)は即座に無実を訴えた。皇帝は荘妃そうひと尚食局を無罪と認め解放すると立ち去った。

 

皇太孫は、証人が簡単に出てきたことから何か裏があるのではないかと怪しんだが、皇帝から何もめいが下されない以上この件についてはここまでとなる。

 

 

かん王は、誰が自分を陥れたのか考え、墓参りに行った。

 

そこには游一帆ゆういつはん錦衣衛きんいえいで出世中)がいた。

 

游一帆ゆういつはんの母てい氏は、奴婢であったがかん王の子を身ごもり游一帆ゆういつはんを出産した。しかしかん王から密通という無実の罪を着せられ苦しみながら亡くなった。

 

母の死後游一帆ゆういつはんは姿を消し、戦場で皇帝を救ったことから出世街道を進むことになった。

 

游一帆ゆういつはんこそが、氏と組んでかん王を陥れようとした黒幕だった。

 

 

 

 

 

感想

 

前回の終わり、殷紫萍が荘妃そうひのところに食料を届けるというミッションを受け、姚子衿がマラカスみたいな音のする物を持って応援に駆け付けました。

 

私は、あのマラカスみたいな音で見張りを かく乱して荘妃そうひの軟禁されている建物に入るのだと勝手に思っていました。

なので、いったいどんな使い方をするのかな、と楽しみにしていました。

 

ところが全く違いました。

 

あのマラカスみたいな音のする物の正体は、木の筒で、その中に炒り米が入っていました。つまり、あの音の正体は炒り米!

いや~、思いつきませんでした。

 

というかですね、姚子衿が到着した時、すでに荘妃は飢えて苦しんでいて、疑われて軟禁されるとご飯も食べられないってひどい制度ですね。

 

 

酷い制度といえば、後宮というところも大変な場所なんだなぁと、改めて思いました。

私は普段後宮が舞台の物語はあまり見ない(見ても、皇帝が主人公だけを溺愛しててほかの妃達は空気というお気楽なものくらい)ので、後宮って冷遇された方が楽そうだなぁーと勝手に思っていました。

お勤めがなくて衣食住保証って最高やんって思っていました(恐らく間違った考え)。

 

でも、向上心がある人は、いくら頑張っても皇帝から相手にされないって場合があるわけで、そして心を病んじゃったりするんでしょうね。きっと。

 

そして小学生同士のケンカ(〇〇ちゃんが無視したから仕返ししてやる)みたいな話が、生死をかけた陰謀に繋がるってのも怖かったです。無視されたから皇帝暗殺の首謀者にして道連れにするって恐ろしいです。恐ろしすぎる考え。

 

改めて、情けは人の為ならずという言葉を胸に刻みたいと思います。

皆に優しくしようと思いました。

 

 

游一帆ゆういつはんは暴れ馬を御してカッコよく登場しました。(3話)

なので、最初はいわゆる”いい役”なのかなと思ったのです。

 

けれど、皆の嫌われ者・横暴な錦衣衛きんいえいの偉い人の役で、厭な感じの登場の仕方が多く私のファーストインプレッションは外れました。

 

そして判明したのは游一帆ゆういつはんかん王の息子だということ。

 

しかもお母さんが理不尽にかん王に殺され(たのかどうかわからないけれど殺されたようなもの)、かなりかん王を恨んでいるようでした。

 

今回、氏の両親の所にかん王府から金品が届けられているという情報を皇太孫はゲットしましたが、それがあまりにも出来すぎていて怪しんでいました。

 

全ては游一帆ゆういつはんが仕組んだことだったからのようです。

今回の、最後の方の流れはおおおおお!となりました。

続きが気になりまくりです。

 

 

次から次へと不穏なことが起こって、宮中での暮らしって大変なんだなぁと思いました!