斛珠夫人~真珠の涙~ 第17話 黒い渡鴉の羽 あらすじ
皇帝・褚仲旭は緹蘭が月見をしながら物語を読んでいるのに出くわした。
皇帝は愈安宮を訪ね、緹蘭に物語の続きを読ませた。
緹蘭の声を聞きながら眠ってしまった皇帝は、儀王の乱で共に戦った5人の六翼将の夢を見ていた。
生き残った六翼将は5人。その内4人は、儀王の乱の後方諸と共に葬った。
蘇鳴は六翼将最後の生き残り。
皇帝と方諸は蘇鳴だけは生かそうと決めていた。
そのまま皇帝は愈安宮に泊まった。
緹蘭は翌朝皇帝の着替えを手伝い見送った。
西南の乱が平定され、西南地方は落ち着きを取り戻しつつあった。
しかし泉明港には難民が押し寄せ、食糧支援を求める声が皇帝のもとに届いた。
皇帝が難民に食糧支援をすることに決めると、蘇鳴が指揮を申し出た。
蘇鳴は泉明港に向かった。蘇鳴はそのまま逃げるつもりであり、皇帝も見逃がすつもりだ。
蘭茲から鵠庫右部を追い出した方諸は、蘭茲の各家を調べ間者が潜んでいた形跡のある怪しい家を見つけた。
その家からは黒い渡鴉の羽が見つかった。
黒い渡鴉を使うのは大徴の中で蘇鳴の家だけである。
方諸に知られたことを知った蘇鳴は、別のルートから逃げ鵠庫に合流することに決めた。
方諸から蘇鳴を追うよう命じられた卓英は、任務に向かう前夜、鞠柘榴に蛍を贈った。
そして任務から帰ったら柘榴に会いに行こうと決めた。
海市の容態は一向に良くならない。
蘭茲の城主薩莉亜は、命の恩人である海市を助けるため、迦満の皇族に伝わる最後の聖薬を方諸に託した。
方諸は意識のない海市に口移しで聖薬を飲ませた。
鞠七七は皇帝に仕立て上がった服を届けた。
綾錦司には皇帝からの褒美としてお茶が届けられた。
お茶を飲んだ綾錦司の官女たちは口から血を流し次々と倒れた。
鞠七七も、鞠柘榴も倒れた。
感想
陛下は12話で”紫簪が亡くなってから眠れない”みたいなことを言っていました。
けれど、今回は緹蘭の所に泊まって熟睡できたみたいで良かったす。
途中で目を覚ました陛下に押し倒された(?)緹蘭は、「私は…緹蘭です」と言いました。
これは、あれですね。
緹蘭がちゃんと学習していますね。その成果が出てる。
13話で紫簪と間違われてキスされてしまったので ”人違いですよ” とちゃんと伝えているんだと思いました。偉い。
陛下は愈安宮は紫宸殿から遠くて朝議に遅れるとか言って、愈安宮にはもう泊まらないと穆徳慶さんに言っていました。
そのうち、緹蘭の住処を愈安宮からもっと紫宸殿に近い場所に移すんだろうな、と想像しました。
薩莉亜が聖薬を届けに来た時、 あっこれ口移しするやつ… と鈍い私でも気づきました。(ところで薩莉亜ちゃん、すごくかわいいですよね)
そしてその通りになったのですが、薬を飲ませた後 師匠がもう1回キスするとは夢にも思いませんでした。
なのでものすごく驚きました。
どひゃー となりました。
薬飲ませるのは予想していましたが、まさかその後もあるとは予想していなかったので心の準備ができておらず
七七さんが言っていた通り 師匠にとって海市が想い人なんだってちゃんと分かりました。
七七さんと言えば、陛下から(?)贈られたお茶を飲んで死んで(?)しまいました(?)。
まだ生死が不明ですし、誰がお茶を贈ったのかも定かではありません。
もう七七さんは退場してしまうのでしょうか?
そして柘榴は?
柘榴は1口しかお茶を飲んでおらず、倒れたのも一番最後だったので助かって欲しいです。
せっかく兄上が柘榴に会うって決めたのだし、助かりますよね!?
…ただ、兄上の決意(無事帰ったら柘榴に会おう)が死亡フラグのセリフっぽくもあって兄上の身の上も心配です。
お茶を贈ったのが誰だか分かりませんが(今のところ陛下か蘇鳴だと思っています)、神業の刺繍ができる人たちを大量に殺してしまうなんて国家的損失だと思うのですけれど!!
もしかして七七さんが綾錦司の典衣兼諜報機関の長であるのと同様に綾錦司自体が、宮中の仕立て屋兼諜報機関だったりするのでしょうか?
誰がやったのかは分かりませんが、ちゃんと損失額を計算してやったのかどうか問いただしたいです。