ピンクの帯満開 杉野のシバザクラ | 近江毎夕新聞
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長浜市木之本町杉野の集落南側棚田の斜面約九十㍍と農道の斜面延長約七百㍍区間に、地域住民の植えたシバザクラ約一万株が満開となり、ピンク、紅色のじゅうたんが往来の人々の目を楽しませている=写真。杉野地区の住民で組織する「みどり豊かな清流の郷杉野」(清川寛行会長)が七年前からピンクと同系色のシバザクラ植栽を始め、毎年、植え付け面積を増やし、約二千株ずつ植栽。地区とその近隣住民が苗株の植栽や雑草取りなどに取り組み、今では三千平方㍍の花じゅうたんとなった。
農水省の農地・水保全管理支払交付金の一部で「ピンクのじゅうたん」が広がる景観づくりを続けているもの。農道、水路整備経費などの必要経費と異なり、実利的価値は低いものの、町の魅力、個性づくりで、住民一体の取り組みになっているという。花の帯を横に見ることのできる国道303号線を通行するドライバーらが足を止めて見入り、住民と会話が弾む場面も多い。
地元では今後も花のじゅうたんを四~五㌔に延長し、まちの魅力アップにつなげたい方針。今月二十六日ごろまで満開の見ごろ。 
