こんにちは。
いつも訪問、ありがとうございます
1回観ただけなので、
感想なんて、薄っぺらい表現にとどまってしまうので、
もうちょっと観劇回数を深めたら、書きたいと思います
(ショーならまだしも、お芝居は理解が難しいですね)
ル・サンクがほしー
お芝居の感想①。(あまり感想になっていない)
ショーの感想①
ショーの感想②
今日は、「第九」について書きたいと思います。
ベートーヴェンの交響曲第9番、有名な「第九」。
このお芝居の中にも登場しますが、
その中の第4楽章を「歓喜の歌」と呼んでいます。
交響曲なのに歌
ベートーヴェンは最後の交響曲に合唱を加えるという
新しいスタイルを生み出しました。
画期的ですよね
こういう創造性も、
ふとしたインスピレーションを具現化できる能力を持った人だと
ベートーヴェンご本人がわかっていたからこそ、
体現できたのだと思います。
”いやー、自分にはムリ”とか、
自分に否定する気持ちが沸いた時点で
具現化はできませんので・・・、ね。
第九の第4楽章の合唱の部分は、
詩人のシラーという人の言葉を用いています。
ベートーヴェン自身、
シラーの詩の大ファンだったようで、
詩の世界観に惚れ込んでいだんだそう。
以下、日本語訳詞です。
歓喜に寄せて
おお、友よ
このような響きではない!
もっと歓びにあふれた歌を
歌おうではないか。
(ここまではベートーヴェン加筆部分)
歓び、それは美しい神の火花、
それは、楽園の乙女
わたしたちは、神の火花に魅惑され、
入っていく、天の高み、
あなた(歓び)の聖なる神殿に!
あなたの不思議な力が、
わたしたちを再び結びつける
生き方が違ってしまっている、わたしたちを。
すべての人々は、兄弟となる、
あなたの、優しく大きな羽の下で。
大いなる幸せに恵まれた人たち、
それは友と友のつながりを得た人たち、
また、優しい人を伴侶にした人たち、
ともに喜びの声をあげようではないか!
そう、この地球上で、たったひとつの魂にしか、
巡り会えなかった人も、喜びの声をあげよう!
この歓びの集まりから、
しずかに涙して去ることだ!
すべての生き物は、
大自然の乳房から、歓びを飲み味わう。
すべての良き人も、また悪しき人でさえも
歓びというバラの香る跡をたどるのだ。
歓びは、口づけと葡萄酒を、わたしたちに与え、
死という試練を受けた友をも、与えてくれた。
快楽は、虫けらのような人にも与えられ、
そして大天使ケルビムは、神の前に立っている。
神の美しく偉大な意図に沿って、
太陽は天空を巡る、そのように、
兄弟たちよ、喜び勇んで君たちの道を進め、
歓びに満ち、英雄が勝利に向かって進むように!
抱きあおう、幾百万もの人々よ!
この口づけを、世界中に!
兄弟よ、あの星空の、その上に、愛すべき、
父なる神が住んでいるに違いないのだ。
あなたがたは、ひざまづいていますか、
幾百万の人々よ?
あなたがたは、創造主に気づいていますか、
世界中の人々よ?
あの星空の、その上に、神を求めよう!
あの星空の、その上に、神は住んでいるに違いない。
いろいろな日本語訳詞があり、
表現もさまざまですが、
比較的美しい日本語表現のものを載せてみました。
解釈はさまざまです。
人の数だけあると思うので、
どれが正しい、間違い、はないと思います。
冒頭部分は、第3楽章までの音楽について言っているのではないかと思います。
ここからは、今までとはガラッと変わるよ、
みたいなニュアンスでしょうか。(表現が軽い)
第4楽章だけ一人歩きしている感じですね。
この楽章だけで、十分すばらしいと思います。
ソナタ形式で書かれる音楽は、
第1楽章から終楽章までで、ひとつの音楽とみなすことが多いです。
歌詞の言葉は、
それまでのベートーヴェン自身の苦悩が解放されているような
美しい言葉が並んでいます。
おそらく、頭の中は苦悩でいっぱいだけれど、
望んでいた世界は、ここにある詩のように、
美しく、愛にあふれた世界を思い描いているのでしょうね。
人間だからこそ、”闇”の部分がある。
でも、その裏には必ず、”光”がある。
その、”光”の部分をベートーヴェンは
自分と向き合い続けたことによって、
みずから発見していたのだと思います。
お芝居の最後のシーンの、
白いお衣装はまさに、この”光”をイメージしているのではないでしょうか。
わたしは、急にこのシーンで、
涙が、ドーーーっと出てきました。
それまで、考えさせられる場面が続いていたのに、
急にパーーっと光が差したような美しい世界。
第九の音楽とも合っていて、
第九をミュージカルにしたら、やっぱりこうなるんだろうな、と
感じたシーンでした
誰もが持っている、”光”の部分。
今のご時世では、なかなかそれを感じることが難しいですが、
みんなにある、この”光”の部分は、
”わたしたちは、光そのもの”だともいえます。
だからこそ、この第九の第4楽章の詩には、
共感、感嘆、うれしさを感じるのではないでしょうか。
年末になると演奏されることの多い、この曲。
第4楽章の歌の内容とも通ずるところがあるのでしょうね。
今日も”愛”あふれる一日をお過ごしくださいませ