いつも訪問、ありがとうございます
今日は、お遍路の記事です。
一ヶ寺一ヶ寺、お寺の紹介ではなく、その時に私たちが感じたことや
経験したことなどを書いていきます。
ご興味あれば、ぜひ
2012年秋から2014年春にかけて、
四国八十八ヶ所の札所めぐりをしました。
目的は、主人の「42歳の厄落とし」
その目的も一ヶ寺一ヶ寺まわるごとに少しずつ変わっていきました。
お四国を回って変わった「人生観」
そのひとつひとつの経験が貴重なものとなりました。
そして、今のわたしにつながっています。
少しずつ、お遍路の話を書いていこうと思います。
2014年、春。
初めてのお遍路、区切りうち、
7回目のお遍路旅、スタート。
今回は65番札所から82番札所まで。
4日間で、18ヶ寺周りました。
四国霊場一高地の札所を初めとする山深いお寺の数々、
弘法大師のルーツともいわれている善通寺のある町の中の札所など、
今回もさまざまな場所で新しい体験をし、
またそこでいろいろ感じたことをつづっていきたいと思います。
3泊4日の旅の2回目の記事です。
前回までの記事はこちら
雲辺寺へ行った後、
次へ向かったのは、
車で1時間ほど離れた
三角寺。
三角寺は愛媛県の札所になります。
菩提の道場、最後の札所。
65番札所
三角寺(さんかくじ)
ご本尊 十一面観音菩薩さま
こちらも、山の中のお寺。
とても静かなお寺でした。
山の中で静かにお参りをしていると、
時間の感覚がなくなっていきます。
現実とはかけ離れた世界・・・。
お遍路とは、時間を超えて、
自分と向き合える・・・
そんな気づきも与えてくれます。
さて、いよいよ涅槃の道場、
香川県に入ります。
雲辺寺はもうお参りを終えていますが
ここから一気に周っていきたいと思います。
また車で一時間ほど・・・。
少し、平地の札所が続きます。
67番札所
大興寺(だいこうじ)
ご本尊 薬師如来さま
同じ境内に、
真言宗と天台宗という
ふたつの宗派の大師堂が並ぶ、
めずらしい札所。
初めは天台宗のお寺だったのが、
火災で焼失したのち、
弘法大師が天皇の勅願で再建したそう。
写真はありませんが、
天台大師堂として、今でも最澄さんの教えが引き継がれている。
ここの山門の仁王像は、
運慶作と言われ、
お四国でもっとも大きいそうです。
さて、次の札所へ。
車で約30分。
68番札所
神恵院(じんねいん)
ご本尊 阿弥陀如来さま
写真を見ておわかりのとおり、
ここは、68番と69番札所のふたつの札所があります。
それぞれに、本堂・大師堂があり、
すべてお参りを済ませたら
一か所の納経所で朱印をいただきます。
一か所で2つの朱印がいただけるので、
ちょっとうれしい・・・。
お遍路さんの本音でもあります。
まずは、68番札所から。
大師堂。
本堂は写真の右奥。
コンクリートの建物の中にあります。
ちょっと見えないですね・・・
このあたりの札所も写真が少ないので、
記憶をたどることがかなり難しいですが、
覚えている限り、
書いていこうと思います。
69番札所。
観音寺(かんのんじ)
ご本尊 聖観世音菩薩さま
上の写真奥が本堂です。
大師堂。
朱塗りがめずらしくて、美しかった
この日も団体さんに遭遇しなかったからか、
とっても静か・・・。
団体さんの勢いのある読経もいいですよね。
先達さんが読経のペースをリードして、
それにみんなが続く・・・という。
みんなで祈る・・・ということも、
とてもすばらしいことだと思います。
さて、次の札所へ行く前に・・・。
記憶をたどると、
この近くに、
「銭形砂絵」という
巨大な砂絵があるのです。
たしか、展望台へ行った記憶があるのですが、
写真がない・・・
撮り忘れたことはないと思うのですが・・・。
自宅のPCに取り込んだ時に見ていた記憶もあるので・・・
でも、どこへいったかわからず・・・。
無料画像で失礼します。
こんなすごい砂絵なんです。
「寛永通宝」という砂絵。
砂絵の向こうは海なので、
なんともすてきなビュースポットなのです。
「銭形を見た人は、お金に困らない・・・」
と言われる、パワースポットなのだそう。
近くに行かれた際には、
ぜひ、ご覧になってくださいね。
そして、ここでお宿へ。
今回は3泊すべて同じお宿。
貸切湯の宿 「ことね」さん。
お遍路の旅で泊まったお宿の中でも、
お気に入りベスト3に入るほど、
とても印象深いすてきなお宿でした
18室という少ないお宿。
6種類の趣の違った貸切風呂に好きな時に入れます。
大きな浴場に広い洗い場スペース。
とてもきれいなお風呂でしたよ。
ことねさんの公式ページからお借りしました。
私たちは、毎日違うお風呂に入って
家族3人ゆっくりお風呂タイムを楽しみました
私は、熱いお湯がニガテなので、お湯には浸かりませんでした・・・。
食事もおいしく、こんぴらさんの裏参道にあるお宿なのに、
とても静かに過ごすことができました。
そして、翌日。
本当は、77番札所までが今回の旅の予定でしたが、
札所と札所が近く、思ったよりも
スムーズに進めることができたため、
急きょ、82番札所まで行くことになりました。
母が自分の体調のことを考えて、あと1回でお遍路を終えたいと思っていたようです。
お遍路終わったら、抗がん剤やるかも・・・と決意し始めていたような気がします。
70番札所。
本山寺(もとやまじ)
ご本尊 馬頭観世音菩薩さま
四国霊場唯一の馬頭観音さま。
頭の上に馬頭をいただく観音さま。
観音さまとはいえ、
この仏さまはこわい顔をしていらっしゃることが多いです。
邪気を馬のような勢いで打ち伏せ、
草を食べるように煩悩を食い尽くすという仏さま。
観音さまはいろいろなかたちで変化します。
十一面観音さま、千手観音さまとか。
その一種と言われています。
お顔は、明王さまのように
こわいお顔をしていますが、
すべての人を救う観音さまと同じ、
慈悲の心で寄り添ってくださいます。
境内には、馬の像が・・・。
2頭が寄り添っているのも、
馬頭観音さまの慈悲の心が感じられます。
今日はここまで。
今日も読んでいただきありがとうございます
最後にご朱印です。
2013年12月15日から2015年5月31日まで、
四国八十八ヶ所霊場開創1200年記念スタンプを
納経帳のみに押していただけました。
同時に記念御影(カラー)も授与していただけました。
65番札所 「三角寺(さんかくじ)」



70番札所 「本山寺(もとやまじ)」
今日もすてきな一日をお過ごしくださいませ