孤高の人 | KID-Aのブログ

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FEELINGOOD?

今日やっと、新田次郎著「孤高の人」を読み終えた。
少しづつしか読まないから、買ってからずいぶんたった。
一気に読めるぐらいおもしろかったが、そうすると疲れてしまうので、ちょっとづつ読む俺…
登山家「加藤文太郎」が主人公のこの物語。
加藤文太郎は実在した人物だが、彼が、自ら綴った「単独行」をもとにおそらく創られたお話。
とにかく、文太郎がかっこいい。
めちゃくちゃもどかしい性格なんやけどかっこいい。
物語の終盤なんか突っ込みどころ満載です。(もどかしくて)
読む前から、おおよその結末はわかっているのだが、読んでいると、「そうならないで!」
という気持ちになってくる。
なぜなら、それは、文太郎がかっこいいからです。
「文太郎よ!なぜパーティーをくんだ!」
単独行の文太郎が単独行であり続けていれば、こうなることはなかったのかもしれないです。
もどかしい性格の文太郎なんですが、なんかすごく共感できる性格なんです。
文太郎の奥さんの「花子さん」なんか実にいい奥さんなんです。
古き良き時代の女性ってかんじですわ。
そんな奥さんをおいて逝ってしまうとは…

とにかく、この本を読むと、はじめから死ぬつもりで山をやるのは絶対に良くないのです。
生きて帰ることを前提に山に登らなきゃいかんのです。(当り前か…)
そんなこんなで加藤文太郎にいろんな部分を感化された私でした。