
産まれてから一度も音を聞いたことがありません。
そんな中で大好きな人ができて、両思いになって、お付き合いして、親を長い時間かけて説得して結婚に至りました


そんなA子が先日我が家にやってきて相談を受けました


なんと
なんとなんと
赤ちゃんを授かったとの事でした
でも全然笑わないA子
実はA子夫婦のご両親が、出産にめちゃくちゃ反対されてるそうです

『耳が聞こえない母親が子育てなんか無理』とか『子供まで聞こえなかったら』とか何とか色々…。A子は子供が大好きで耳が聞こえてたら保母さんになりたかったというぐらいの子ども好きで、妊娠が分かった時はスゴく嬉しかったみたいなんですが…
頭の中は『どうしよう×2

』ってなっちゃってるみたいです

『言葉が話せないのに何を教えることが出来るだろう』『泣いてても気付いてやれない』『ママ~って話しかけられても聞こえない』『ママ友なんて出来っこないから誰に何も聞けない』と…不安山盛りで


でも…赤ちゃんの命がお腹にいる嬉しさは旦那さんもA子もハンパなくて

中絶なんて怖くてできないと話してくれました

A子は『産むべき?おろすべき?』みたいな聞き方をしてきましたが…
私には『産みたい!だから背中を押してほしい』と言ってるみたいでした


私は耳が聞こえなかったことが無いからA子の本当の苦悩は分からないけど、中絶に賛成する考えは持ってないと伝えました。
それはそれは想像以上の大変な毎日が待ってると思うけど、今『産みたい
』って強く思う気持ちがあるなら旦那さんと頑張ってほしいと思ってるって伝えました
ママ友にだってなるし、話だって聞くし、私も話聞いてほしいし、きっと赤ちゃんはA子を選んでくれたんだと…思い浮かぶだけ伝えました

A子のご両親の『娘を思って…』の気持ちも分かるんですが…

赤ちゃんを授かれた私に中絶を促す言葉なんて出て来ませんでした。
まずは…反対中のご両親に『産みたい
』っていう強い意志をぶつけてほしいです。『反対ならもういい!』って気持ちのままで前に進んでほしくないから、当たって砕ける覚悟で説得する覚悟で話をした方がいいと言いました。
実際、私の言った事は無責任だと思います。責任取れないし…。
でも『どぅ思う?』と聞かれたので『こう思う』と応えた次第です

A子は前から何かあると『だって聞こえないんだもん
』ってすぐ口に出す人でしたが…今回はそれを言い訳にしたくないと本人が強く話してくれたので、私はA子を応援するのみです

