錦木の薪千束 | 菊と斧

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エナガの巣作りが始まったのが3月中旬で4月末か5月の最初頃無事巣立っていきました。

萩が咲いている

 

二度目の子育てがあるかと期待しましたが、その後巣に近づくエナガは見られません。

 

昔、東北地方におもしろい風習があったそうです。

求婚する男が女性の家の前に錦木と呼ばれる薪を立てておくのだそうです。

女性に受け入れる気がある時にはその錦木を取り込み結婚が成立します。

が、様子を見たり、受け入れる気がない場合はそのまま放置します。

男は毎日錦木を立て続け、3年経っても受け入れられない場合は諦めることになっていたそうです。3年と言えば千束を超えます。

また、男は千束立てることで誠意を示したという説もあるそうで、

 

立て初めてかへる心は錦木の千束待つべき心地こそせね (西行)

錦木は千束(ちつか)になりぬ今こそは人に知られぬねやのうち見め

錦木の数は千束になりぬらむいつかみたちのうちは見るべき

 

というような歌が詠まれたということです。