濃茶を練る | 菊と斧

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GW中の話で恐縮ですが、ある老舗料亭での毎年恒例のお茶会がありました。

 

 

お茶の先生の先生が卒寿の記念に濃茶席を持たれました。

その席の水屋で濃茶を練る係を仰せつかりました。

朝10時から8席、それぞれ30人ほどの客に濃茶をお出ししました。

今のご時世ですので、一人一碗で飲んでいただきました。

あらかじめ計量した濃茶を入れた29碗をずらりと並べ、二人で、時には一人手伝ってくれて三人で、お湯を注いでは練り、注いでは練り、、、

 

皆さんは翌日手首が痛くなるのではないかと心配してくださったのですが、手首ではなく太ももが痛くなってしまいました。低い座卓の上で練っていたので中腰の不自然な姿勢でいることが多かったためだと思われます。

 

最終的に220名余りの方がおいでになったということで、少なくとも80碗前後の濃茶を練ったことになるでしょう。こんな経験はそうそうできないと思います。あるとすれば大先生の白寿のお茶会か。

 

 

ニワゼキショウが満開