人間、自分の衰えを受け入れるのは辛いものです。
これまで当たり前に出来たことが出来なくなる。
しかし、それは仕方ないことではないでしょうか。
ひとが誰でも辿る道。
出来なくなったことを悲しむよりも、まだ出来ることを楽しむ。
歳を重ねてきた今だからこそ出来ることもあるはずです。
人生のそれぞれの段階で、それぞれの段階を楽しむ。
良くも悪しくもそれしかありません。
老いを悲しみ、老いにひけめを感じていたのでは、ひとからも老いを認めてはもらえないのではないでしょうか。
それが今の日本の老人を敬い尊重する心の欠如につながっているのではないかとも思います。
老人自身が老いを受け入れ、楽しむのでなければ老人への敬意が生まれるはずはありません。
「若いですね~」と言われて喜んでいてはいけません。
若い人に「若いですね」とは言いませんから。
若い人に若いと言うのは、「お前はまだまだ未熟だな」ということでしょう。
相手を年寄りと思うからこそ「若いですね~」と言うのです。
これに「お」が付くと要注意。
「お若いですね~」と言われたらかなりの年寄りと見られていると思って間違いないでしょう。
ちなみに私は一度も「若いですね~」などと言われたことはありません。
年相応に見られているのでしょう。
あるいはひょっとしたら年齢以上に老けて見られている?
ふんっ!
人生の黄昏時