春夏秋冬~自然と共に生きる幸せ♪ -2ページ目

春夏秋冬~自然と共に生きる幸せ♪

地球と共にあるすべての人へ無為自然の万物がそっと囁いて来る!
「この星の一部として、互いに~戦いや邪な企てで傷つけず!命を尊重し!永久に美と実りを喜びましょうね」♪
A generous free gift from Earth! 


「蜂のタローと大先生」(一話)
【蜂の大先生はタローに何を教えたいのかな?実は、お花畑を飛ぶタローは、とても優秀な蜂ですが、ちょっとだけ、足りないところがあります。何が、足りないのでしょうか?】

蜂(はち)のタローは、美しい花から花へと飛んでは、おいしい蜜(みつ)を吸って夏を過ごします。

花さがしの名人のタローにとっては、どんな花も知らないものはありませんでした。

頭のなかには『蜜味大百科辞典』(みつあじだいひゃっかじてん)が、あります。

だから、なかまの蜂たちから、うらやましがられ、尊敬(そんけい)される小さな先生でした。

今年も、美しい花から香りのよい蜜(みつ)を、たくさん味(あじ)わいました。
でもタローは、本当に心からおいしいな!と、思える蜜には、まだ会えませんでした。

そこで、タローは考えました。
「よ~し、夏が終わる前に、必ず!絶対!一番おいしくて新しい花の蜜をみつけるぞ!」
でも、その方法(ほうほう)は、わかりませんでした。

そこで、タローは花さがしのために役に立つ『ジグザグ・ダンスとシーソー飛び』を、おしえてくれた、蜂の大先生をたずねることにします。

大先生は、タローの話をだまって、きいていました。
そして、なにも言いません。

でも、さいごにただひとつだけ、黒い目かくしマスクを、タローにわたします。

大先生は「目かくしマスクをしたままで、花をえらびなさい。そのままで蜜(みつ)を、のんでごらんなさい!」
と、言うだけでした。

タローは、なっとくがいかなくて、不満と怒りのまま・・家へ帰ります。
(二話へ続く)
拙著【いやしのプチ童話集・動物編】より抜粋。
晴れ今日も生かされているという奇跡に感謝してスタート~!
A generous free gift from Earth!
お願い弊ブログをご覧くださり心から感謝致します。(^O^)♪「自然のささやき 」
♪「童話の宝石箱 」
(The above is written by ゆうゆ)

ニコニコ動画「桜のララバイ」(アクネ様の朗読投稿より)
ニコニコ動画「チューリップの願い」(アクネ様の朗読投稿より)
「お米の兄弟」後編

やがて、暑い夏がおわり、さわやかな秋のお空になってきた頃です。
黒い雲(くも)が、お空で、どんどん大きくなって広がり、お空が暗(くら)くなりました。
大きな台風(たいふう)が、きたのです。
兄弟は、台風のいじめにあいます。
ふたりの頭は、どしゃぶりの雨でぬれて重くなります。
体は、風で飛ばされそうになります。
立っているのがやっとです。

あまりに強い風に殴(なぐ)りたおされて、地面(じめん)に、ぐったりした弟を見て、兄は思わず言いました。
「だいじょうぶかい?」
弟は答えました。
「兄さんも、大丈夫なの?ぼく、水で根っこが抜けそうだよ?」と。
すると、兄が言います。
「大丈夫だよ。ぼくにつかまって立ってごらん。」
「ありがとう、兄さん。ぼくが立てたら、次は、ぼくが兄さんをささえるよ!」
こうして、稲の苗の兄弟は、たがいに助け合うようになりました。

おかげで、ふたりとも、台風(たいふう)に、負けないで、持ちこたえることができました。
台風が、遠くへ去(さ)った後、お空にはお日さまがまぶしく光りながらほほえんでいます。
それを、ふたりで仲よく見上げて、にっこり!とした兄弟は、ふたりで思わず顔を見あわせました。
でも、おたがいに、ツンツン!ツンツン!と、競争していたことを思いだしてしまいます。
ふたりは、なぜか、はずかしくなりうつむいてしまいました。

それでも心のそこから、気がつきました。
『仲よく助け合えば、生きていけるんだ!』ということをです。
ですから、もう一度、そっと顔を見合わせます。
おたがいに、ニコニコの笑顔(えがお)で言います。
「これまで、ごめんね~!」
「ぼくのほうこそ、ごめんね~!」とあやまり、仲よくする約束(やくそく)をしました。

秋の気持ちのよい風が、稲穂(いなほ)の兄弟の顔をなでるころになりました。
おたがいに、思いやりができるようになったふたりは、黄金色(こがねいろ)の、それはそれはりっぱな稲穂(いなほ)になっていました。
ふさふさと、お米の実を、頭のところに、いくつもいくつもつけています。
そして、豊(ゆた)かに輝(かがや)いています。

こうして、ふたりは、いつの間にか、ツンツン!ツンツン!として、上へ上へと向けていた頭を、ゆったり!ゆったり!と、けんそんに垂(た)れ下げていたのでした。
 「実るほど頭を垂れる稲穂かな」

(完)
拙著【心に優しいプチ童話集】より抜粋

いつも、ありがとうございます♪命に感謝して、今日一日を大切に暮らすように努力中です!Anyway smile♪」
(With gratitude from ゆうゆ)

ブーケ1A generous free gift from Earth!
♪【心に優しいプチ童話集】
♪【続・童話の宝石箱 】
♪【自然のささやき 】
「お米の兄弟」前編
dennenn

ぽかぽかの春に、田んぼに仲よく植えられたばかりの、お米の苗(なえ)の兄と弟がいました。
でも、あまり仲(なか)が、よくはありませんでした。

いつも、喧嘩(けんか)をしては、にらめっこばかりでした。
負けず嫌(ぎら)いの兄弟(きょうだい)ふたりは、背のびしては、毎日毎日ツンツン!ツンツン!と、していたのです。
「ぼくのほうが背が高いんだ!」
「いや、ぜったいにぼくだ!」
お互いに「負けてたまるもんか!」と、お空へ向かって競争(きょうそう)していました。

やがて暑(あつ)い夏(なつ)が、きました。
ふたりの頭の上には、お日さまがこれでもか!と、ジリジリ!照(て)りつけます。
そして、雨の降らない日が、続きました。
それでも、ツンツン!ツンツン!と、高く伸びる競争(きょうそう)をしていたのでした。

競争ばかりに夢中(むちゅう)に、なりすぎて、兄弟は、自分の足もとの水が、干上(ひあ)がりそうなことにも気がつきませんでした。
兄の苗(なえ)が、言いました。
「なんだか、足がきゅうくつだ。変だなあ!」
すると、弟の苗も気がついて
「兄さん、ぼくたちの足もとを見てごらんよ。水がすっかり乾きそうになってるよ。大変だ!どうしよう?」
ふたりは、大あわてです。

兄も弟も、このままでは、仕方がないので、しぶしぶと競争を休みます。
ふたりで相談(そうだん)しなければならなくなったからです。

そして、兄弟でお空を見上げながら、もう少しだけ、足の根っこを土の下へ下へと伸ばすことにします。
なんとか、窮屈(きゅうくつ)だった足もとがなおりました。

そうしているうちに、雨が降(ふ)りはじめたので「ほっ!」とします。
すると、ふたりの兄弟は、またもや、やっぱりツンツン!ツンツン!と、競争をはじめてにらみ合って背伸びをはじめました。
(後編へ続く)
拙著【心に優しいプチ童話集】より抜粋


「いつも、ありがとうございます♪命に感謝して、今日一日を大切に暮らすように努力中です!Anyway smile♪」
(With gratitude from ゆうゆ)

ブーケ1A generous free gift from Earth!
♪【心に優しいプチ童話集】
♪【続・童話の宝石箱 】
♪【自然のささやき 】