春夏秋冬~自然と共に生きる幸せ♪ -14ページ目

春夏秋冬~自然と共に生きる幸せ♪

地球と共にあるすべての人へ無為自然の万物がそっと囁いて来る!
「この星の一部として、互いに~戦いや邪な企てで傷つけず!命を尊重し!永久に美と実りを喜びましょうね」♪
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「モモちゃんと不思議な虹の花」(一話)

ももちゃんは、今年の五月を待って待って待ちわびています。
「早く芽が出て花が咲かないかなあ、もう待ちきれなくなりそう・・・」
毎日ベランダの鉢にお水を上げています。どうしたのでしょうか?

それは去年の春休みのことでした。四月にママと一緒にお花屋さんへ行った時に、見つけた花の種でした。
その日、ママから離れてお店の奥まで一人で入ってしまったももちゃんは、たった一つしかない不思議な小さな袋をみつけたのでした。お花の種のようですが、袋には何も書かれていませんでした。
うす緑色の袋の中の種は、何のお花の種なのでしょう。おもしろそうなので、ももちゃんはママに頼んで買ってもらうことにしたのです。
お店のおじさんは首をかしげながら
「こんな花の種袋は、うちの店にあったかなあ?」
と、ひとり言を言いながら売ってくれました。

おうちのベランダでママのまねをして鉢に植えることにしました。
袋を開けてみるとたった一粒だけ、お豆の大きさの白いまんまるの種が出てきました。
ももちゃんは生まれて初めてのガーデニングに張り切りました。
ママがベランダに出ると自分も出て、ママのように鉢の土をながめました。
ママもそんなももちゃんを微笑みながら
「楽しみね。がんばって」
と、嬉しそうでした。

(二話へ続く)

「いつも、ありがとうございます♪命に感謝して、今日一日を大切に暮らすように努力中です!Anyway smile♪」
(With gratitude from ゆうゆ)

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「ネモフィラの青い瞳」(後編)

春雷です!

大きな春雷の轟と共に、お空が語りだします。
「ネモフィラさん!きみは自分を知ってるのかい?自分を知らなきゃ、他の人の心なんかは、知りっこないんだよ。
他の人のどんな言葉や教えにも流されないで、自分自身を知り抜いて、そこから形作って己を強く保ちなさい!先ずは自分を知り悟ったら自分の心を守る強い決意をしなさい! 
それが、本当の意味で悟った大人というものなんだよ」
と、言いつつ・・またもやピカーッ!と輝きます。
ネモフィラはその言葉と光の激しさに感動しました。

それで、考えもせずに・・すぐに!
「そうです・・私は自分自身を失って流されてばかりいたってことね。悟りをありがとう、大きな空さん。私、これでもっと大人になって自分を省み、自分の心で決めた通りのことを耐え抜いてしっかり示せる悟りきった強い大人になれるわ!」
またまた、一瞬にして悟ったつもりのネモフィラが、大声で決意をこだまさせました。

お空は、ネモフィラが自分自身について深く考えて『知ったふりの大人』を止めるように!と期待したのでがっかりします。
お空の気持ちは悲しみと落胆で突然暗くなり、大粒の涙がにわか雨になりました。
バラバラッ!バラバラッ!と空から涙の雨が降ってきました。

その途端、雨に打たれたネモフィラは青い涙のようにポロポロ!と、お花の顔がこぼれ落ちてすべて流されてしまいます。
『知ったふりの大人』を止めてけんそんになれるチャンスを逃してしまいます。
 
こうして、ネモフィラはいつまで経っても大人になれない・・可愛い『青い瞳をした赤ちゃん』なのでした。
(完)

大好きなネモフィラちゃん!来年の春には大人になってるかな?
それとも、可愛い赤ちゃんのままでスカイブルーの瞳を一生懸命に輝かせてくれるのかな?WW(創作:ゆうゆ)

Writen by ゆうゆ
「有難うございます♪命に感謝を忘れずに、一日一日を大切に暮らしましょうね!Anyway smile♪」(With gratitude from ゆうゆ)

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「ネモフィラの青い瞳」(前編)

小さな可愛いネモフィラが、広いお空に向かってお話しています。
「ねェ、大きな大きな青い空さん。
私は小さいけど、あなたと同じ色をしてるでしょ? 
私、ネモフィラって言うの。
英名では、ベイビー・ブルー・アイズって呼ばれているんだけど・・・どうかしら? 
私、赤ちゃんの青い瞳にそっくりでしょ! 
でもね!私はじゅうぶんに成長して、すべてを悟った大人なのよ。」
お空は何にも答えません。

ネモフィラは続けます
「私、あなたと同じ色なのはなぜかって、知ってるかしら?
私は悟りきってるから、あなたを映し出しているの。
実は私、人間の心も映し出しちゃうのよ。驚くでしょ!」
と、自慢をはじめます。

お空はやっぱり何にも答えてくれません。

ネモフィラはまた話します。
「私をみつめる人間が悲しい顔をしていると、私も悲しくなっちゃって、同じブルーになるの。
でも、人間が明るく朗らかな眼で見つめる時は、私も嬉しくなっちゃって、晴れ々としたスカイブルーで輝くのよ!
私のこと、嫌いだって見る人には、私もイヤだなあ~と、思うから汚く映っちゃう。
人間の心がわかっちゃうのって、ちょっと辛いのよ。でも、悟った大人ってこういうものなのよね」
と、またまた自慢します。

なんでも悟っている大人のつもりなのでした。

それでも、お空は、黙ったままです。


たくさんの小花をつけたネモフィラのおしゃべりが続きます。
「大きな空さん、なぜ答えてくれないの。
こうして、あなたの色と心を映し出してあげてるのに・・。
そうそう、人間も何も言ってくれないわ。ただ皆で『かわいい~! 』って言うだけ。
私が折角、その人間の心に応じて映し出してあげてるのに感謝の言葉もないの。
だから時々、さみしくなるの。どうしてかしら? 教えて! 大きな青空さん。」
 
すると
それまで黙っていたお空が、急に鋭い光と共にゴロゴロッ!と、すさまじい音で話し出しました。
春雷(しゅんらい)です。
(後編へ続く)
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