
ルーズは、怠けていた自分の体を思い切って動かして、行動開始です。
期待に溢れて坂道を上り下りして森の外れの栗林に行ってみました。
そこで、一本の太くて立派な栗の樹を見つけました。
でも、よく見ると栗のイガイガが青いままで、栗の実が見えませんでした。
がっかりしたルーズでしたが、心を奮い立たせて決めました。
「金の栗が実るまで毎日毎日、ぼくは通うんだ。そして、ぜったいに食べてみるぞ!」
こうして何度も決心したルーズは次の日から通い始めます。

ルーズにとって、毎日通う道が『幸せの虹の道』に思えてきます。
まるで、虹の上を毎日往復して駆けているような気分で、これまでにないほどの爽やかさを感じるのでした。

そして、少しづつですが、しっかりと大きくなっていく栗のイガイガを嬉しそうに眺めます。

毎日、金の栗に囲まれている自分を想像しては希望と喜びで胸がいっぱいになってきます。
ルーズはとても幸せでした。
Autumn fable(三)へ続く




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(Have a nice autumn ♪)