

タッちゃんは絵日記を開いて、
かわいい四角を何個もまとめて描きました。
『アジサイの花』の出来上がりです。
「あっ!そうだ」とアジサイの下のほうに
『水溜り』も描きます。
そしてアジサイの咲く門の前の道に
「水溜りがあるぞー!」と、
下の欄にしっかり書きます。
雨の朝、起きたらお母さんに声がけして貰い、
タッちゃんは昨日描いた自分の絵日記を
大きな声で読んでから学校へ行きます。
これが雨の日のタッちゃんの
大切な儀式(ぎしき)なのです。
何でも忘れるタッちゃんにとって
身の守りになるからです。
今日も雨、
元気なタッちゃんは絵日記を大声で読んで
学校へ出発です。
「行ってきます」
元気に出かけます。
アジサイの花咲く家の門のところにきました。
「水タマリ・・水タマリ・・」
タッちゃんはつぶやきながら用心するつもりでした。
でも、
アジサイの葉っぱの上にカタツムリの親子がチョコン!
といるではありませんか。
「あっ!カタツムリだ~!」
喜んだらズルッ!
足が滑って泥んこです。
すぐお家へ帰ります。
着替えが済んで出発する前にお母さんが言います
「今日の内にカタツムリも絵日記に書こうね。」
(第四話に続く)

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(The above is written by ゆうゆ)
