「お悩みネズミと雪だるま」小話「あ・あのう、教授!今年は子年で、僕の年なので・・特別な何かをしたいのですが、何をどうしたらいいのか悩んでて・・教えてくださいますか?」『ゴホン・・何も特別な事をしなくとも宜しいのじゃよ。君には君のネズミなりのペースで一所懸命に頑張って生きてるではないかのう~!』「でも・・でも、あのう・・12年ぶりに日本の人全員から注目を浴びてるので、期待に応えなければと思うので・・」『なぜかね?』「なぜって、良くも悪くも・・僕たちが目立つ年だから、あのう・・そのう、一つくらいはネズミとして歴史に残るような何か大きな事をしてみせようかなあ・・と」『ふむふむ、なるほど・・要するに日本人の期待に答えたいのじゃのう。では、君には、日本人が皆で諸手をあげて喜びそうな何か驚くような、どんな大きな事ができるのじゃ?』「今、人間が怖がってるコロナウイルスをやっつけるとか?それから、う~ん、悪さするイノシシやクマを全部退治してみせる!とか。う~む、無理かな。そうだ、日本の端から端までの空を飛んで見せる!とか。いや、これも出来ないっし。う~ん、やはり驚かすような特別なことができない・・。教授!だから、今年になってから、ずっと困ってしまって悩んでるんです」『なるほど~なるほど。では、君の隣にいる冬のシンボルの雪だるま君に、どうすればいいのか尋ねてみてはどうかな?ヒントを貰えるかもじゃよ!』「あのう、雪だるま君!僕は何をしたらいいと思うか・・やってみたいことがいっぱいあるんだけど、君の意見を聞かせてくれる?」《ハイヨ~!ネズミ君!子年だからと言って、特別に人間を驚かそうという気持ちはいらないので~す!これまで通り、まじめに全力でコツコツとネズミらしく努力していくことで~す!》「えっ?エッ!どうして?」《答えはカンタンで~す!ボクが間もなく溶けて消えると、来年の冬まで人間はボクを忘れま~す!今後、一年が過ぎると人間はネズミ君のした特別な事も全部きれいに忘れて、次の丑年のウシ君へと関心が移るからで~す!人間の頭の中はそういう風にできてるので~す!そして、毎年毎年、人間の世界の変化は早すぎるので、一年はすぐ過ぎてしまうからで~す!以上で~すスノウマーン!》『そのとおりじゃよ。ネズミ君にはネズミ君の出来ることを、これまで通りにコツコツと励みながら暮らせばいいのじゃよ!』「ふうん、そういうものですか。そうなのか・・うん、でも僕、なぜかな?とても気持ちが楽になったチュ、不思議でチューね。得意のマイペース~小さなコツコツ積み上げ法で頑張るチュ!ありがとうございました。教授と雪だるま君!今年も宜しチューお願いしまチュー!」こうして、本来のコツコツ積み上げ法での努力家ネズミ君の悩みが解決し、元気が戻ったのでした。(笑WWW!)笑って、笑って、感謝を数える日々月々年々に!弊ブログをご覧くださり心から感謝いたします。「一日一回~クリックして下さるあなたへ更なる感謝!」A generous free gift from Earth! ♪「童話の宝石箱」 ♪へ ♪「心に優しい童話集・草花編 」♪へ(The above is written by ゆうゆ)