「青い猫と虹の一族」四章~虹の一族との日々(5) | 春夏秋冬~自然と共に生きる幸せ♪

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namida
第一章からはテーマ「長編寓話」でね 。


「青い猫と虹の一族」四章~虹の一族との日々(5)

~死について話すモーリーとの出会い~の巻き


『「ジョイ、私はラブの父親、私の愛する夫を仲間によるリンチで殺され失いました。

彼は、雄々しいライオンのような正義と愛に溢れる雄猫でした。

彼といると・・自分が力強く生きられる!

そんな感覚を引き出してくれたのです。

でも、それが仇(あだ)となり正しい事を貫いたために死に至りました」』

『「え、そうだったんですか?死んだのですね。辛かったでしょうね」』
と、ジョイが型どおりの同情を示す。


ところが、モーリーは微笑む。

『「ジョイ!あなたは本当に優しいのね。ありがとう!

でもね、私はその時から今もずっと、死に関係して一つの確信があるのよ。

多分、あなたの望んでいるような答えにはならないかもしれないけど、言わせて貰うわね、ジョイ」』
と、ここで一息入れてモーリーはジョイに向かって座りなおす。


そして、はっきりした口調で続ける。


『「死んだら終わり!なのよ。何もかもね。

それ以上でも以下でもないの。

人間は死を受け入れがたいために、色々な意味を死に持たせようとするわ。

何としても、死人と繋がっていたがるの。


でも、おそらく・・それは人間の空しさと足掻(あが)きが産み出した儚い夢ね。

ジョイ!現実は、人も猫も同じ・・死んだその瞬間に時間が止まってしまうの。


明日の朝陽を見ることも、緑の木や花も、夕陽も虹も見ることが出来ないの。

未来も愛も夢も全て消えるの。


生きている命は本当に尊いのよ。

だから、死んではいけないし、殺し合ってもいけない。


生きていればこそ、どんな善い事も存在するようになるわ。

とにかく生きていることに意義があるの。


その後、私自身も病気になり死と直面した時に、その現実を再確認したのよ。

ジョイ!

この度は悲しみの淵から上がれないと思うほど辛かったでしょうね。

でも、あなたのご主人の死は、教えてくれたわ。


生きることこそ素晴らしいのだと・・・。

違うかしら?

だから、前へ進むこと。

後ろは振り返らないで、今をしっかり生きることだと思うわ。

今というこの時間を大切にすることだね。

生きている命を感謝して味わう!

そう、「死」はそれを私達に教えるために存在するものではないかしら?」』

モーリーは淡々と語り終える。

その(6)へ続く (by ゆうゆ)
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