春夏秋冬~自然と共に生きる幸せ♪

春夏秋冬~自然と共に生きる幸せ♪

地球と共にあるすべての人へ無為自然の万物がそっと囁いて来る!
「この星の一部として、互いに~戦いや邪な企てで傷つけず!命を尊重し!永久に美と実りを喜びましょうね」♪
A generous free gift from Earth! 

「蜂のタローと大先生」(四話・完)
ポピー
花の世界の味(あじ)も香りもぜんぶ知ってるつもりでしたから、大変なショックでした。

みんなから、先生とよばれていい気になっていた自分が、はずかしくなってきます。

その時になって、ようやく!蜂の大先生が『目かくしマスク』をくれたわけを知ったのでした。
「そうだったのか・・・やっぱり、あの大先生は気がついてたんだ。ぼくは、まだまだ、かなわないや!」
と、大先生へのふまんが、感謝(かんしゃ)と、尊敬(そんけい)に変わりました。

蜂の大先生に 、すぐにお礼を言いたくなったので、急いでもどることにします。
帰りは、やはり大先生がおしえてくれた『スーパージェット飛び』です。
タローにとって、帰りの秋の空は、とくべつにさわやかでした。

こうしてタローの「蜜味大百科辞典」(みつあじだいひゃっかじてん)に、金木犀(きんもくせい)の花が、さいごにくわえられたのでした。
やがて、タローは、ますます仲間(なかま)から、そんけいされるような先生になりました。

それから、金木犀(きんもくせい)の花は、有名になりました、と。(完)

【タローは、ちゃんと物わかりがよくなって、ちょっぴり生きていくための大切なことを学んだようです。
よかったですね。
長く生きて経験(けいけん)が多い目上のなかまの話に、耳をかたむけるのは、いいことですね。
これからの自分のためになることですものね。
そして、なんでも見た目だけで、きめつけないようにしようね。
本当は、知らないことがたくさんあるのだからまちがった自信には気をつけなくちゃ!というお話でした】

「蜂タローと大先生」(完)
ハムちゃん
拙著【いやしのプチ童話集・動物編】より抜粋。

晴れ宇宙の一つの大切な星で、自然界と共に今日も生かされているという奇跡に感謝してスタート~!
A generous free gift from Earth!
お願い弊ブログをご覧くださり心から感謝致します。(^O^)
♪「自然のささやき 」
♪「童話の宝石箱 」
(The above is written by ゆうゆ)

ニコニコ動画「桜のララバイ」(アクネ様の朗読投稿より)
ニコニコ動画「チューリップの願い」(アクネ様の朗読投稿より)
「蜂のタローと大先生」(三話)


「思ったとおりだ。目かくしをしていたら、なにも見つけられるはずがないんだ!」
あきらめかけて方向(ほうこう)を、変えようとします。

大先生の顔を、にくらしく思い出したその時です。
「おっーとっと!この香りは何だ!なんとステキな香りなんだろう。」

まっくらのマスクの中で、タローがねがっていた香りの花が、におったのです。
だんだんおいしい香りに近づいていきます。

そして、ついに香りのもとにたどり着きます。
やっぱり、タローがさがし求めていたすてきな香りです。
大先生の指示(しじ)どおり、目かくしをしたまま花に降り立ち、蜜をたっぷりいただきました。

「おいしい、おいしい!こんな味(あじ)は、はじめてだ。」

タローは、どうしても、花の姿(すがた)が、見たくなります。
大先生のことばを、忘れてしまいます。

「どんな花なのだろう?どんな色だろう?」

わくわくドキドキしながら、目かくしマスクを自分の目からはずします。
「えーッ!」
足もとの花のかたちを見てびっくりしました。


タローは、おどろきのあまり、羽がプルプルとふるえました。

だって!それはタローにとって
「すがたもかたちも悪くて、色もきれいではないなあ。」
と、ずっと思っていた花だったのです。

それは、金木犀(きんもくせい)の花でした。
これまでは、遠くから見ていただけで、目もくれなかった花なのでした。

タローは、自分が、かたちや色だけで、花選びをしていたことを反省(はんせい)しました。

蜂の一族(いちぞく)としては、基本(きほん)のなかの基本を、無視(むし)していたのです。

花の世界の味(あじ)も香りもぜんぶ知ってるつもりでしたから、大変なショックでした。(続く)
ハムちゃん拙著【いやしのプチ童話集・動物編】より抜粋。
晴れ宇宙の一つの大切な星で、自然界と共に今日も生かされているという奇跡に感謝してスタート~!
A generous free gift from Earth!
お願い弊ブログをご覧くださり心から感謝致します。(^O^)
♪「自然のささやき 」
♪「童話の宝石箱 」
(The above is written by ゆうゆ)

ニコニコ動画「桜のララバイ」(アクネ様の朗読投稿より)
ニコニコ動画「チューリップの願い」(アクネ様の朗読投稿より)
「蜂のタローと大先生」(二話)

タローは、大先生の教えに、なっとくがいかなくて、不満と怒りのまま家へ帰ります。

「こんな目かくしマスクが、なんの役にたつんだろう。
こんなものをつけたままで、飛んでいる蜂なんか、世界じゅう、どこにもいないよ。
大先生は、ぼくが『蜜味大百科事典』と、みんなによばれていることが、がまんできなくって、いやがらせをしてるにちがいない。」
大先生への反抗の気持ちがおさまりませんでした。

それでも、どんなに考えてみても・・・タローには、ほかのやりかたは思いつきません。
しかたがないので、しぶしぶと大先生の言われた通りにやってみることにします。

黒い目かくしマスクを目につけて、何も見えないままに、香りだけをたよりにして、ジグザグ・ダンスとシーソー飛びをしながら、ブーンと、飛びたちます。
ふまんだらけのままで出発(しゅっぱつ)です。

そう・・・この日、タローは、世界ではじめての「目かくし蜂(はち)」になったのです。
秋の空をとんでみると、なにも見えないのに、きもちがいいのでした。
かぎなれた美しい花たちの香りも、そこここへに、ただよっています。

そのなかを、タローは自分の願っている香りをクンクン!と、アンテナを上げて、さがし続けました。

しかし、なかなかみつかりません。風もふきはじめました。

「思ったとおりだ。目かくしをしていたら、なにも見つけられるはずがないんだ!」
と、つぶやきます。
(続く)
拙著【いやしのプチ童話集・動物編】より抜粋。
晴れ宇宙の一つの大切な星で、自然界と共に今日も生かされているという奇跡に感謝してスタート~!
A generous free gift from Earth!
お願い弊ブログをご覧くださり心から感謝致します。(^O^)
♪「自然のささやき 」
♪「童話の宝石箱 」
(The above is written by ゆうゆ)

ニコニコ動画「桜のララバイ」(アクネ様の朗読投稿より)
ニコニコ動画「チューリップの願い」(アクネ様の朗読投稿より)