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国内インター小学校時代、当時の環境について息子がふと本音を漏らしたことがありました。


息子が通っていたインター小は、日本人が少なめで、大使館関係者や国際機関に勤める保護者のお子さんが多く通っていました。


日本人もいるにはいたのですが、その多くは就学前にプリスクールやキンダーで3年以上英語環境で1日の長い時間を過ごしてきた、既に英語に慣れ親しんでいる子ばかりでした。


当時、息子のインター小学校の考査はMath(足し算、引き算、図形)、English、英語面接がありました。そんなわけで、インター小に上がってからもお友達同士の会話は当然ながら英語でした。



ところが学年が上がったある日、日本の学校が合わなくてインターにきたという子が同じクラスに入ってきました。


インターも経営なので、学年によっては空きがあれば入学を許可することがあります。その場合、英語力があまりなくても補習クラスを受講することを条件にしたり、学年を下げることを前提に入学が許可されることがあります。


その子は全く英語が話せずにいたので、担任による指名で息子がお世話役をすることになったのです。息子のクラスの外国人のお子さんは日本語がわからない子も多かったですし、日本人である息子は快く引き受けたのですが、英語0の子を授業中も、昼食時も、休み時間も常に気に掛け、お世話することが1週間、1ヶ月と続くうちに、段々と疲弊してしまったのです。


息子からすると、今まで仲良くしていたお友達とも気軽に遊びたいし、休み時間にはプログラミングをしたり本を読んだりと、自分のしたい事をしたかったのです。


その子のお母様はお子さんに、


「英語ができる子や外国人とお友達になりなさい。そうすれば自然と英語が身に付くから。」と伝えていたそうです。息子はその子からそれを直接言われていたそうです。



そのお母様は、宿題やテスト範囲、行事などについて頻繁に私に連絡をくださるのですが、私は仕事をしているので、至急でない個人的な連絡は休憩時や移動中になってしまい、お返事が遅くなってしまうことがありました。


学校に関する連絡はすべてはオンライン上で通知されているのですがそれを確認なさらず、学校に問い合わせることもされていなかったようです。


確かに、子どもはお友達とのやり取りの中で年齢相応の日常会話としての英語を身に付けていくのだと思います。ただ、当時の息子からすると自分は、その子の英語習得のための【道具】と見られていると捉えてしまったようです。


息子は、その子と外国人のお子さんや先生との間に入って通訳したり、一緒に遊ぼうと積極的に誘ったりしていたようですが、その状態が長く続き、さすがに負担になってしまったのでした。


これは、こちらの要望を学校に伝えねばと思い、すぐに担任に連絡をし対応していただきました。息子は【お世話役】という特定の役ではなく、クラスメイトとして友人としてあたりまえに、その子が困っているときには声を掛けたり、ヘルプしたり、遊んだりと、自然に接するようになりました。


しかし結局は、そのお子さんは授業についていけず、他のお友達もできず、お母様も英語でのコミュニケーションが不安なのか他の保護者と関わりを避けていたようで孤立してしまい、学校を辞めてしまいました。


ならば、入学の容易さを謳い文句にしている学校なら良かったのかと言うと、そう単純な問題でもないのです。そのような学校は授業の質が保たれていなかったり、学期途中の担任の退職や、教育方針の頻繁な変更、結果として英語力も、必要な基礎学力も身に付かなかったケースの相談を受けてきました。



もう少し気に掛けてあげれば良かったかな、と悩みましたが、こればかりはご家庭で努力していただく他ないですし、インターで学ぶとはそういうことなのだと思います。プリスクールやキンダーから上がってきた生徒も必死に学び続けています。学校に期待し過ぎないことも大事だと思います。入学したから英語が話せるようになるわけではないのです。



皆さんはどう思われますか?!