能登半島地震によりお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げるとともに、被災された皆様が一日も早く穏やかな日常に戻られますことを願い、心よりお見舞い申し上げます。





約1ヶ月間のクリスマス休暇だった我が子は、正月三が日に無事留学先に戻りました。翌日から早速授業が始まりました。次の帰国はイースター休暇です。


学期末のレポートカードやペアレントミーティングを親子で振り返り、総復習と予習は塾と家庭教師のサポートをいただきつつ、学習計画は本人に任せました。


息子は、日本の学年でいう小学生(国内インターの初等部を卒業)で単身留学を開始、日本人がほとんどいない私立寄宿学校に通い、留学2年目になります。留学に関心があるけど、留学時期やタイミングで悩まれる方も多いと思います。友人のお子さんは7、8歳頃から、世界的にも有名なとある国の名門寄宿学校に単身留学していました。


留学時の年齢によっても留学の意味や目的が変わってくるでしょうし、各家庭で考え方は様々なので一概には言えませんが、未成年単身留学生の保護者として感じたことがあります。留学がうまくいかなかったケースも見てきました。せっかく留学を決めたなら、絶対に成功させたいですよね。


未成年の単身留学(正規留学)をする上で、


【これを身に付けたなら留学を開始してよいのでは?!】と個人的に思っていることを書きますね。



① 最低限の身の回りのことが自分でできる


② 学習習慣が身に付いている/自ら学ぶ姿勢がある


③ 英語で最低限の意志疎通ができる


④ 読書習慣がある


というものです。



①については、未成年の単身留学の場合、寮に入るかホームステイが一般的ですが、どちらも他人との共同生活になるので皆が快適で安全な生活を送るために、自分のことは自分でできなくてはなりません。海外でもできることは後回しにせず、日本にいる間に身に付けておく。


②は、質の高いインター校ほど初等部であっても教科試験がありますし、求められる英語力も高い傾向に。寮生の場合、平日に塾に通う事ができないので、夜の自習時間や自由時間に自ら学習を進めていく必要があります。寮生は、オンラインチューターをつけたり、学校独自又は外部の学習コンテンツを使いながら学んでいきます。学校の学習コーディネーターがアドバイスをしてくれますが、本人主体が前提です。


今は、非常に質の高い国内外の無料オンラインコンテンツが充実していて、どこにいても、親の経済力関係なく学ぶことができますが、私はオンラインは学習格差がより二極化していくとみています。小学校低学年の間に学習習慣が身に付いていればその後のオンライン学習も自律的に学び続け、興味、関心をどこまでも伸ばしていく子がいる一方、学習習慣が身に付いていない子は受動的にしかオンラインを活用できないからです。


特に、卒業目的の正規留学の場合は、親も子どもの学習到達度を常に意識することが大切。正規留学は多くの場合、英語が話せるようになる事が目的ではありません。シニアスクール/セカンダリーともなれば、皆英語で学問をしているからです。1年間の交換留学とは目的が異なるのです。



③は、有事の時に我が身を守る意味でも必要。昨今の世界情勢、自然災害、人的災害など、あげればキリがないのですが、今はこれまでの常識が通用しなくなっています。


これまで、地震や災害が起きないだろうと考えられていた地域や国でも実際に起きています。テロや紛争も、世界中のどこで起きてもおかしくありません。留学生で事件や事故に巻き込まれたケースもあります。英語で最低限の意志疎通ができないと、誰かに助けを求めることもできないし、重大な情報を理解できなかったり、悪い人に騙されたりする可能性もあります。



特に、ドラッグについては最悪の場合、その国の法に基づき極刑となることも。自分はその気がなくても無理強いされたり、興味本位で手を出したり、ほんの僅かな隙に飲み物にドラッグを混入させられたりする事件もあります。


事件やトラブルに巻き込まれないために、日頃の行動や身のこなし方、最低限の英語力はつけておくべきでしょう。


④は、インター校は読書を非常に重視しますし、文を読解し考える力がないと学年が上がる毎に授業が理解できなくなります。幼児期からの絵本の読み聞かせや、図書館や書店に連れて行き自分で選ばせてみたり、親が読書している姿を普段から見せるとよいと思います。我が家の息子も本好きですが、本から多くの言葉の意味や言い回しを覚え、他者の気持ちを想像してみたり、他教科の理解力にまで大きく影響しています。


息子は友達同士の会話ではくだけた英語も話しますが、フォーマルな英語も話します。どこで話しても恥ずかしくない英語は、良質な洋書から学んだと言っても過言ではありません。日本語の本からは、繊細な日本語の美しさ、力強さ、奥深さを知ることができたようです。息子は英語の本も日本語の本も読みますが、どちらも幼児期から読み、触れてきて、その面白さを知っているからだと思います。


8月~9月入学の学校に進学するとしたら、日本の学校に通っている場合は、学年末の3月以降や卒業後の数ヶ月間は英語学習に集中できます。卒業後の留学なら、日本の義務教育過程の小学校を終了したことになり選択肢もひろがります。オセアニアは1月始まりの学校が多いので、3月以降で次の学期から入学するか、1月から入学することも。


インター校は途中入学もよくある話ですので、現在通っている学校の卒業を待つのかなどを親子でよく話し合いましょう。日本のインターに通っている場合は、その多くは6月が卒業なので、8月~9月の入学が理想的です。どこのカリキュラムかによって、日本の学年との比較が変わることも事前に確認しておきましょう。学校によっては、英語力が不足している場合に学年を落としESL(英語補習クラス)の受講を条件に入学が認められるケースがありますが、学年を下げるのは1学年下までが多い印象です。


ちなみに息子は日本のインターを卒業しており、受験校に提出する過去3年分の成績表や推薦状の連携、出願全般のやり取りは比較的スムーズでした。我が家は留学エージェントを利用していませんが、全く問題ありませんでした。ビザは、学校の担当者が更新の手続きもしてくれます。



ちなみに、ガーディアン/カストディアン(現地の後見人)は知人の紹介で、留学生の扱いに慣れている評判の良いネイティブ宅と、個人的に契約をしています。こちらは、あまりサービスを利用していないので、基本料しか発生していません。



留学を成功させるために、日本にいる時から準備を進めていきましょう!!