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長い夏休みだった我が子は、先日無事に留学先へ戻りました。やっぱり、何度見送っても涙が出そうになります。まぁ、実際、飛行機が離陸するのを見届ける時、私はひっそり泣いてるんですけどね。空港でひとり泣きべそかいてる中年女性がいたら、それ、きっと私です。
13歳男子インター生。今年の夏休みは、海外大学レベルの学術英語に挑戦しました。
休暇中はMathやScienceの強化と、国語(読書と漢字と日記がメイン)、Frenchも頑張りました。
日本で通っていたインターの小学校の時のママパパたちと時々会って話すのですが、キンダーやプリスクールからインターに通っていた子たちも含め、多くのお子さんはエレメンタリー入学後も、学校以外の場所でも適切な英語学習を継続しています。そして、やがて、通常のインターのサマースクールやサマーキャンプでは物足りなくなってきます。
日本に限らないのですが、インターのシーズンスクールは、外部生に学校のことを知ってもらうために開催されることも多く、アカデミックレベルが内部生には物足りない内容であるケースがあります。特に、サマーキャンプなどの場合はアクティビティ中心で、楽しみながら英語に触れることを重視しています。
英語が話せない子の通訳係/お世話役になることも多く、お金を払う以上は、過去の経験から出来る限り避けたいのです、、、理想のシーズンスクールを見つけるのは簡単ではありませんが、我が家の場合、英語力の基準を設けていたり、参加の可否を決める試験があるプログラムのみ、参加するようにしています。
本題に。
インターや留学の学校選びでよく相談を受けるのが、講師や生徒のネイティブ率のこと。
最近は日本にも、イギリスの分校や一条校のインターなどが増えてきました。
母子留学や教育移住も増えていますね。日本のインターの時のファミリーの中にも、ハワイやカナダ、ヨーロッパに移住している方がいらっしゃいます。お子さんたちは日本のインターでガッツリ学んできているので、学業面のハードルは高くありません。
これはあくまでも我が家のケースですが、
出来るだけ英語が母語であるネイティブ講師が多く、生徒も英語母語の子が多い学校を重視してきました。ただ、生徒に関しては、講師のネイティブ率ほどこだわりはありませんでした。より国際色豊かな環境を望んで、インターを選んだわけです。これは、留学先の国や学校を選ぶ時も同じでした。英語を習得する時に耳にする【音】が、非常に大切な要素だと思うからです。実際、息子がフォーマルなアカデミック英語を学ぶ際も、4技能の学習が非常にスムーズでした。言葉の微妙なニュアンスや言い回しなど、直接母語話者から息を吸うように学ぶことで、合理的に、効率的に言語習得ができたのだと思います。
中等教育~その先に必要な学術英語は、最低でも5年~7年は掛かると、周りの先輩ママや息子の帰国子女の家庭教師の話から考えるようになりました。小学生なら、コミュニケーション英語なら数年インターに通って、学校外でも適切な学習をすれば十分可能ですが、問題はその先。正規留学をさせている多くの親御さんたちは、日常会話を習得する事だけが目的ではなく、その先まで考えています。我が家も、長い目で考えた時に、息子の言語習得はできるだけ効率的に、他教科の強化や課外活動に時間を使って欲しかったのです。
逆に、母語が英語でない講師は、英語を第二言語や外国語として学んできたので、日本人が英語学習でどこで躓くかなどをよく理解され、親身に寄り添ってくれる講師が多い事もまた事実です。
日本のインターは、生徒は日本人が多い学校がたくさんありますが、講師に関しては、インド系インターは状況が異なるかもしれませんが、一般的にはアメリカ、カナダ、イギリスなどの出身の講師が圧倒的に多いので、英語習得に大きな問題はないと考えています。もちろん学校では英語で会話し、学校以外の日々の学習も必要ですが。
小学校を海外インターではなく日本でインターを卒業して良かったと思うことのひとつに、
【母語である日本語や基礎学力をしっかりと習得できる環境にあること】
というのがあります。
日本のインターは、国語の授業を取り入れていたり、学習塾と提携してインター生の母語獲得や、セカンドランゲージとしてのJapaneseをサポートしてくれる学校もあります。もちろん、学習言語がずっと英語だった息子は、英語優位に変わりないのですが、着実にバイリンガルに育っています。進学塾が身近にあることも、他教科の学力向上の意味でも、非常に恵まれた環境でした。現在、息子は単身留学中ですが、海外のインターでは、なかなか難しかったと思います。
海外移住といえば、知り合いの経営者は、奥様とお子さんのみの母子留学をされていましたが、浮気をしていたことが互いに発覚し、一悶着あったそうです。この手の話は結構耳にしますが、留学や移住というのは、家族の信頼関係があってはじめて成り立つのだと思います。
話が脱線してしまいました!
もし、息子が将来的に日本に帰国するとしたら、やはり日本語はできないより絶対にできた方がいい。私は会社を経営しているので、自社の採用について考えることがありますが、
【単に英語ができるだけの日本人よりも、日本語が得意で何かのスキルを持った外国人と仕事をしたい】というのが、ホンネです。
日本に移住する外国の方も増え、日本人が英語だけできても、その【英語】による需要はレッドオーシャンなのです。ならば、海外なら良いのかというと、どこの国もまずは自国民を優先しますし、英語ができるくらいでは雇い入れてくれる企業は限られます。起業するにしても、必ず相手がいて成り立つことなので、信用が必要になります。その信用を勝ち取るために、英語以外の+αが必要不可欠であることは至極当然です。その意味でも、学力は無視できません。学力は天才や秀才でもない限り、これまでの積み重ねだと思うので、目標に対し努力する力があるかを見極める判断材料になります。
国際交流なのか、日常会話なのか、語学留学なのか、正規留学なのかなど、目的によって何を重視されるのかは家庭によって異なりますし、教育に正解はありませんが、我が子をよく観察して、最善と思われる環境を整えることが大切だと思います。