■働く女性の悪いクセ3 | シンディの働く若者指南!至難?!

シンディの働く若者指南!至難?!

日系、外資など企業で20ウン年間奮闘し、本人、知人の経験から学んだ指南を紹介していきます。実生活では不屈の妖怪課長ですが、ブログではやさしいキャリアコンサルタントとして、シンディが送るメッセージで少しでも悩める若者が元気になってくれるとうれしいです。

3つ目の働く女性の悪いクセは、“正義感”です。

“正義感”の何が悪いの?映画に出てくるヒーローやヒロインは大抵、この“正義感”に従って行動し、その清らかさや潔さによって、すばらしい人物として、皆に愛されるのでしょう?
 と、あなたは思ったかもしれませんね。

もちろん、“正義感”はすばらしい長所であります。それに、法に反したり、あまりに常識を逸脱した行為などは認められませんし、正されるべきです。

しかし、この世の全ての事柄を善か悪かで分けることはできません。それは、社会も企業も、形成しているのは人間で、機械ではないからです。感情を持つ“生き物”が集まって形成されたものが、社会や企業です。社会や企業は“バランス”が重要です。全てを一つの物差しで測れる訳ではありません。うまい具合いにグレーゾーンがあるから何事も上手く行くのです。

仕事の進め方など、業務上のプロセスは、仕事の種類、担当者の性格、立場、視点の違い、タイミングなど様々なケースによって、フレキシブルに変わるものです。

けれども、私利私欲がなく一生懸命まじめに働く女性ほど、“正義感”が強く、良いか悪いか2つに1つと決めたがるのです。

そして、会社のことを思うあまり、少しでも「あるべき姿」 からはずれた行為は、「間違っている!」ことになり、正そうと行動をはじめます。

もともと、私利私欲の意識は薄いため、自分の信条を曲げてまで、お金のために媚へつらう気など毛頭ない人達です。思ったことははっきり言います。さらに、「正さなければ!」という自分に課した使命がありますから、いきなり正面からバッサリ行きます。

特に、のらりくらりしたり、またはワンマンな上司や経営者、私利私欲を第一に優先する人など、人間的に尊敬や信頼できない人達には容赦ありません。

行きすぎた行為に走ってしまう人は、本人に面と向かって言ってみたり、会議の席できっぱり否定したり、明らかに他部門の責任領域であるのに、意見メールを関係者に出してみたり、突っ走ってしまうことがあります。

周囲に気まずい雰囲気を作り出してしまっても、「私は正しいことをしている。気付いた私が言わなければ、そのままになってしまう。」と自分なりの正当な理由があるのです。

ハッキリ言い過ぎる女性は、男性社会では大抵、でしゃばりすぎだとか、生意気だ、女のくせに、というイメージをもたれて煙たがられてしまうのです。一度こう印象つけられると、その後、どんなに正しいことを言っても、ガーガー言ってるとしか思われなくなります。

目的は、非難ではなく、正すこと、良い方に行くことですから、自分の気の済むように、言えばよいわけではありません。なるべく相手のタイプに合わせて、改善されるように行動するべきです。人のやり方を変えさせるのですから、並大抵な努力ではありません。それだけのエネルギーや忍耐力がなければ、人を正そうとするのは無理です。

正義感も、正すことも素晴らしいことですが、それを、自分のストレス解消にしてはいけません。ただ、周囲を混乱させてしまうだけです。

企業で働くには、周囲と上手くやっていくことが大切です。自分の信じる方向に進めるにも、バランス感覚を身に付け、タイミングよくスマートに取り組みましょう。