「かしわと日本酒」
そういうコンセプトで飲みましょうという日。
そんな日ってある?ないかな、やっぱり(笑)
でもどちらもボクの大好物。
今夜はそんな"鳥と酒”の宴席のお話です。
場所は結構マニアックに柳馬場三条上ル。
柳馬場を四条通りから上がっていくと
いろんなお店があってホント、面白いですよね。
先日の吉上上 さんの前も通ってさらに三条も越えると
ありました、お目当ての「馳走いなせや」さんです。
京都らしく細く奥まった入口を入った奥にお店があります。
この日、予約して通していただいたのは離れの個室。
スペシャリティにワクワクしちゃいますね。
店内が透けて見えるガラス戸の外を周って、
他のお客さんたちに見られながら中庭を通ります。
なんだかVIPになった気分!?
まずは麦の液体からスタートです。
ボクだっていつもチューハイとは限りませんよ。
前菜がやってきました!
わー、ステキじゃないですか!
あっ、日本酒があるのわかっちゃいました!?
この日ちょっといいお酒が手に入ったんで
乾杯用に持ち込みさせていただいちゃいました。
この日いただいたのは、なんと「丹波地鶏三昧コース」
三昧ですよ、ザンマイ!!
最初は本日の前菜・季節の三種として
なまことトロロの土佐酢和え、寄せ人参、レンコンせんべい。
このナマコがもう、最初っから日本酒をほしくさせます。
あぁ、いい。さすが、いなせやさんですね。
六角の「んまい」さんの方は行ったことあるんですが、
こちらの本店さん?の方は初めて。
お部屋は木のぬくもりの感じられるほっこり空間。
窓からみえる中庭がまたいいカンジでしょ?
さぁ、続いては地鶏のお刺身です!
なんとも美しい色彩に心躍ります~♪
お刺身の登場で待ちきれなくなった一同は
さっそく熱燗をオーダーです。
するとこんなにたくさんのおちょこが出てきました。
さぁて、どれにしようっかなぁ~♪
じゃーん!!やっぱりこの目立った金のヤツ!
だったのですが、これは人気でみんなに取られちゃいました。
ボクは奥のシブイやつでいただきます。
熱燗はかたくちで出てきました!!
こういう器へのこだわりっていいですよね。
酒器だけで味わいもかわるような気がします。
口径や厚みとかで味は変わりますもんね。
いただいたのはこちらのお酒。
一博の純米です。えっ!?無ろ過生原酒?
そんなのを燗つけちゃっていいんですか!?
でもまぁ、お店のオススメですからね。
うーん、さすがに無ろ過生原酒だけあって
なんとも力強い味わいですね。
燗つけるとなおさら腰の強さが強調されます。
続いて目にもうれしいボリューム感が登場。
地鶏焼盛り合わせ2種。わーい焼き鳥だー!!
奥の小鉢はもつポン酢。
こういうのちょこっといただくのって
さっぱりしていいですよね。
この鳥がまたうまいっ!!やっぱりいいですね!
味わいはしっかりついていて、レア気味な焼き加減がグー。
ガツガツと食べ進んでしまう魔力です。
あぁ、ボクってやっぱり鳥が好き!LOVE CHICKEN~!
ここからは強肴のコーナーです。
ここではメニューの3種類から1つを選べるのですが、
6名でおうかがいしたボクらは当然3種類を2つずつ。
これで全部の味わいを楽しめるというわけです。
まずは地鶏の唐揚げ!
やっぱり唐揚げだよね~!鳥だもんねー!!
そして、これにはビックリなんとなめろう!
えーっ!!鳥肉のなめろうだなんてー!
なめろうといえば千葉の漁師料理で、ボクの大好物。
あれを鶏肉でつくってしまうなんて。
でもこれがすんげぇ、うまい!!
鶏肉なのでマイルドで優しい味わいに仕上がってます。
新しい。いいじゃない、これ!
そして最後は自家製燻製盛!!
わー、燻製までいただけちゃうなんて!!
まさに鳥三昧です!
うんうん、燻製が一番合うかな。
この生原酒のお燗には。
これくらい力強いのじゃないと負けちゃうようです。
さぁ、それでは別のお酒をいただきましょう。
今度は生もと!!こちらも原酒なんですね。
インターナショナルサケチャレンジで
最高金賞を受賞したものだそうです。
ここでSさんから鶴の一声!!
「なにか追加しようか、あ、ポテサラあるじゃん!」
そうなんです。
このSさんはボク以上にポテサラフリーク。
ボクなんてまだまだお子ちゃまレベルですから。
こちら、北海道洞爺のポテトサラダと地鶏スモーク。
燻製はかぶっちゃってますけど、いいんです。
やっぱりポテサラ食べないと始まりませんよねー。
あぁ、落ち着く、ポテトサラダ。
こちらのポテトサラダは玉ねぎがポイントで
食べ進むにつれ、ジワジワ美味しさが増す感じ。
はい!ここでいよいよメインが登場します!!
お鍋です。
こちらではすき焼きか水炊きか選べるのですが
今回は水炊きでお願いしました!!
わーい、この冬初めての水炊きだー!!
鶏肉好きとしては、当然にして水炊き好き。
ちゃぽんと入ったつくねのおダシ。
コハク色のスープがソソります~!!
どどーんと超巨大なお皿に出てきました具材たち。
さぁさぁ、お鍋に投入しましょう。
2回に分けて、と思いましたが、そこは男子鍋。
もう一気に全部いってしまいます!
ここでお酒チェンジ!!
今回もお店のオススメをいただきます。
「遊穂」の純米吟醸 無ろ過生原酒です。
そういえば六角の「んまい」さんもそうでしたが、
こちら「いなせや」さん系列は生原酒が特徴。
こうして無ろ過生原酒をメインに扱っておられます。
だから力強い味わいが多いんですね。
お鍋の方、やっと煮えてきたかな?
さぁ、それじゃ、そろそろいっちゃいますか!?
とりわけて、はい、いただきまーす!!
うんうん、これはまた上品な水炊きです。
水炊きだから当然ですが、かなりあっさりした味わいで
ポン酢でいただくのが美味しい。
つくねに入っている薬味が効いていて、
全体によいアクセントを与えてくれています。
やっぱり、かしわ好きのボクとしては、
食がすすんじゃいますね~!鳥はいい!
食べちゃう、飲んじゃう。
ここらでちょっとだけ休憩。
離れの個室は本当にゆったりできていい感じ。
ご一緒したみなさんの親睦も深まり、
おだやかな笑い声が心地よく外まで届きます。
さぁ、そうこするうちにお鍋の方はお雑炊に大変身!
今回は少しだけ残ってた具も一緒に
仕上げてもらいました。
綾部の河北農園 さんの減農薬米だそうです。
うん、いいダシがでていましたが、
お雑炊もとびっきりに美味しい!
こうやって具も少し残っているのもいいですね。
なんだか得した気分になります。
最後はデザート。
この日はパンナコッタのきなこがけ。
これまた珍しいデザートですね。
甘さはかなり控えめできなこが香ばしい。
最後にさっぱりとさせてくれました。
いやぁ、いなせやさん、さすがの素晴らしき鳥三昧。
満喫させていただきましたねぇ。
帰りは再び中庭を通って出口の方へ。
酔い冷ましで、しばらく見ていたくなる庭園です。
お店に入る時も気付いたのですが、
入り口の石畳にはなんと1枚1枚に京都の町の名前が。
これすごくシャレた演出ですね。
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馳走いなせや
京都市中京区三条柳馬場上ル油屋町93
075-255-7250
http://homepage3.nifty.com/chisouinaseya/index.htm
http://r.tabelog.com/kyoto/A2602/A260202/26007390/