もう9月も半ばを過ぎて日に日に秋も深まろうという頃。
ウチのブログはまだまだ夏の記事で申し訳ありません。。なにせ1ケ月遅れなもので。
京都を代表する花街の一つ「上七軒」。なかなか普通にはいけないエリアです。
そのビアガーデンに招待されまして、そのまま上七軒の老舗で御馳走になってきました。
いやぁ、なんとも浮世離れした、「風流」という一言に尽きるようなステキな経験でした。
こんなビアガーデンもあるのかと驚かされました。ビルの屋上ばかりではないのです。
ただ、もろもろ写真を撮ろうと思いましたが、雰囲気を壊してしまうのと、
いろんな人が映ってしまうので今回はやめておきました。
というわけで、本日のメイン記事はその後に連れて行っていただいた
上七軒の老舗洋食店「萬春」さんです!
その門構えからして、ボクのような小僧には100年は早いのじゃないか
というほどの歴史の重みと上七軒の誇りを感じさせる佇まい。
中には舞妓さんのうちわがたくさん。
このシートの感じなんか一つとっても老舗ならではの雰囲気がありますよね。
こちらはカウンター。
時を思わせる豪奢な棚と丸椅子、電球の傘がいかにも老舗の貫禄です。
大事なのはただ古いというのではなくて、手の行き届いた、
大事に育まれた歴史を感じさせる古さだということ。
そしてかつそれが現役であるということ。
これらが歴史ある良いお店には共通している、人を惹きつける古さですね。
バーボンのソーダ割りをいただきました。
せっかくの老舗ですから、歴史を感じながらしっぽり飲みたいものですが、
いかんせん大人数だったもので、盛り上がりも結構なものでそうもいかず。
こちらはたしかお通しだったのですが、またしても失念。
はい、きました!!!今宵の萬春さんのメインディッシュ!!
カツサンドです!!ぜひこれをいただくようにと言付かってきたというものです。
これは美味しい!!まさに「洋食」と呼ぶにふさわしい味わいです。
老舗だからというのもあるでしょうが、ほんのり懐かしさを漂わせるカツサンドです。
柔らかくジューシー。ソースが絶妙な加減で甘くて後をひく。
さすがは老舗のカツサンドです。
続いては玉子サンド(かな?)が登場です。
玉子サンドといってもオムレツにした玉子がはさんであるタイプ。
こんなところも洋食屋さんらしい、ひと手間がうかがえてうれしくなりますね。
最後はチーズオムレツ!!これすごい大きさなんですよ。
まだまだお腹をすかせた男性陣が大勢でしたからね。
ボクも一口いただきましたが、これはまた絶品!!
中のチーズが素晴らしく伸びて見た目にも美味しそうでしたが、
味わいがまた格別!!驚きのおいしさです。
そうか、おそらくこういう味わいが池波正太郎さんのいう「昔の味」に近いんだろうなぁ、
と一人で考えておりました。こちらは氏のエッセイには登場しませんけどね。
というわけで、ボクのような小僧ではとても近づくこともできない老舗の洋食屋「萬春」さん。
その片鱗を少しだけですが、味わわせていただきました。
いつかこういうお店に普通に食事に来られるジジィになりたいものですね。
ごちそうさまでした。
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萬春 (マンハル)
京都市上京区真盛町712
075-463-8598