京都駅近辺の旅館街をご存じですか?
烏丸口から北上する烏丸通りから東へ1本入った異空間。
パチンコ屋さんの喧噪を尻目に昔ながらの趣を残す旅館がひっそりと並んでいます。
正式には「不明門通り」と呼ぶみたいですね。
せっかくだから、と思ってみてみたグーグルのストリートビューも
ここまではフォローしていないみたいですね、残念。
春や秋のいい季節になって歩いて京都駅まで帰る時なんかはよく通ります。
外人さんや修学旅行生などの旅行客をよく見かけますね。
そんな通りの中でひっそりと出迎えてくださる旅館「松亀」さん。
泊まったことはないのになんだか懐かしくさせてくれる、そんな旅館さんです。
今回はこちらの割烹居酒屋さん「まつかめ」さんで宴席がありました。
歴史を感じさせる京都の町家つくりの家屋は手入れが行き届いていて、
古いというよりも、懐かしく温かみがあってお客さんを包み込んでくれる感じ。
こういうお店はカウンターで1杯もいいところですが、
今回は宴席なもので上の個室で。それもまぁ背筋を伸ばしておごそかに、ね。
お刺身も登場していよいよ日本酒がほしくなるとき。
この日はとある組織の集中審議(なんじゃそりゃ、笑)がありまして、
ボクらの行く末について実のある真摯な議論が展開されたのでした。そしてこの懇親会。
こうして最近は毎日更新しているブログですが、
このところはほぼほぼ丸々1ケ月遅れの更新になっちゃっています。
つまりこの時、まさに祇園祭りもピークを迎えようとしていた頃でした。
それなのに酒リーマンは宴席ダブルヘッダー(涙)
こんなステキな煮物も京都のおだしでいただくと、ほんとほっこり。。
京都の旅館、というのに旅行客でもないくせに、なんだか旅情をかきたてられて
祇園祭りの熱も手伝って、やや浮世を離れた高揚感がボクたちを包みます。
つくづくお料理というのは舌だけで味わうものではないことを痛感させられます。
味わいの理解は「舌が半分、頭が半分」なんていわれますが、
ボクは「舌が半分、心が半分」という方が感覚的にあっているような気がしますね。
ここで天ぷらです。
このあたりから終盤戦へ向かうのですが、このコースいいですよね。
若い猛者たちには物足りないコースでしょうが、
お酒をメインにいただくにはこのくらいでちょうどいい。
ましてやこのあと別のところに合流しなきゃならないボクにはありがたいです。
年配の方々も量よりは質になってきますから、これはうれしい御配慮です。
自家製のお豆腐。ほらまだまだ伝わるでしょ、京都感。
今日はしっとりとした文体でおくっていますが、宴席はそれなりの盛り上がり。
ボクの隣ではトップであるSさんが相変わらずの白熱トーキング&お酒&タバコ。
Sさんの前だけお料理がたまっていっています(笑)いつものことですが。。
ちゃんと食べて、今日は泥酔前にちゃんと帰ってくださいよ。
ね、このあたりでもずくが出てくるなんてステキでしょう。
実は宴席も最高潮で焼酎もかっとばしていますから、こういうちょっとしたのがいいんですね。
さぁ、シメです。ほっこりといただきました。
懇親会の方も無事、その目的を果たせたようです。
こちらの「まつかめ」さんを思うとき、どうしても同時によぎるのがこの旅館街の風情。
京都を訪れる旅行客にはこここそが最初に触れ合う「京都感」でしょうから、
この「竹のようにしなやかな、芯のしっかりとした柔らかさ」が魅力。
そういうのを「はんなり」と呼ぶのかもしれません。
まつかめさん、ごちそうさまでした。
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- 割烹居酒屋 まつかめ[日本料理]
- JR 京都駅 3分
- 〒600-8216 京都府京都市下京区不明門通り塩小路上ル
- 075-371-6739 ※2009年8月17日現在の情報です