スイスアルブスお花のハイキング。Muottas Muragl (ムオタス・ムライユ)からAlp Languard (アルプ・ラングアルト)まで7kmのコースもいよいよ終盤。
まだまだはじめましてのお花たちとのご対面が続く。
㊽ 学名: Pedicularis tuberosa(ペディクラリス・トゥベロサ)
(ゴマノハグサ科シオガマギク属)
これも見慣れないお花で目を引いた。かぎづめ状に尖った花弁が独特で、すぐ同定できると思ったら、似たような種がいくつかあり焦った💦唇形の花の上唇が尖っていて、先まで黄色いままなので、tuberosa とした。下半分が紫褐色で尖っていなければ Pedicularis oederi で、北海道に分布するキバナシオガマの基本種にあたる。
㊾ 学名: Viola biflora(ビオラ・ビフロラ)
(スミレ科スミレ属)
北半球に広く分布するスミレの仲間で、和名は キバナノコマノツメ。野生の黄色いスミレを見たのはこれが初めてで、大興奮してしまった。小さくてかわいいスミレ。
ちょっと時間に余裕ができて、調子に乗って色んな角度からたくさん写真を撮ったので、距が極めて短い、という特徴もしっかり画像に残せた。和名は、葉の形が馬の蹄(ひづめ)に似ていることから。日本で名前に ‘スミレ‘ がつかないスミレはこの種だけ、なのだそうだ。
㊿ Homogyne alpina(ホモジネ・アルピナ)
(キク科ホモジネ属)
この花もこの1枚しか画像がないのだが、とても可憐でかわいい😍
お気に入りの一枚。
(51) ドイツ語名: Mehlprimel(メールプリメル)
学名: Primula farinosa(プリムラ・ファリノサ)
(サクラソウ科サクラソウ属)
この日3種目のサクラソウの花。この日出会ったサクラソウの仲間で、このお花がいちばん日本のサクラソウに似ている気がする、と思っていたら、日本の高山植物の ユキワリソウ や ユキワリザクラ の仲間のようだ。
種小名の farinosa は粉をふいたの意で、葉の裏面が白い粉で被われている。ドイツ語名の Mehl も小麦粉のこと。ピンク色の花弁は中央がへこみ、真ん中は黄色い。
ところで、本題からは逸れるのだが、数字は51を超えると〇で囲った文字に変換されないんだな💦ということで途中から表記の仕方が変わるけれどもご容赦ください。
(52) Pinguicula vulgaris(ピングイクラ・ブルガリス)
(タヌキモ科ムシトリスミレ属)
紫のお花が目を引く。葉には腺毛があり、粘液を出して小さな虫を捕まえる、多年生の食虫植物。Pinguicula はラテン語の pinguis ‘やや脂肪性の‘ に由来する。この植物のすべすべした様子から、ということだが、どこがすべすべしているのだろう、あまりすべすべしているようには見えないが…。種小名 vulgaris は ‘普通の‘ という意味。その名のとおり、ムシトリスミレ属には白花を咲かせる種もあるのだが、こちらの紫花は日本にもあり、普通に見られる とのこと。
(53) Aster bellidiastrum(アスター・ベリディアストルム)
(キク科シオン属)
花の直径は2~3.5㎝もある。英名はミッシェルズ・デイジー Michell’s Daisy、または Daisy Star。白い舌状花が細く繊細な感じがする。
(54) Doronicum clusii(ドロニクム・クルシイ)
(キク科ドロニクム属)
このピンボケの1枚しかない。もう少し真面目に撮ればよかった😢
#01_5で紹介した同じキク科の Doronicum grandiflorum(ドロニクム・グランディフロルム)によく似るが、こちらの方が全体的に小さいことと、葉の形が細いことから clusii(クルシイ)と同定した。
種小名の clusii は、16世紀のフランドルの植物学者 Carolus Clusius に敬意を表して付けられた名。
(55) Silene acaulis(シレネ・アカウリス)
(ナデシコ科マンテマ属)
コケマンテマ という和名がついているが、日本にはないお花。1㎝前後の小さなピンク色のお花が地面を覆うように咲いていて、かわいい。なのに、このお花もこの1枚しか撮っていない。相当疲れていたとみえる。
(アブラナ科)
またもや同定不能のアブラナ科。(#01_5で紹介した39の花と同じか?)しかもやる気のない写真。もはや何を撮りたいのかもわからない。
ここで Alp Languard(アルプ・ラングアルト)の リフト小屋が見えてきた!スイスの国旗が救世主のようにはためくのがみえる。
バンザーイ これで今夜はホテルで眠れる。
俄然やる気が湧いてきた。ゴールまであと少しだ!!
今日はここまで。