昨日メキシコでは 8月上旬 ( 8/01 ~ 8/15 ) の C.P.I. が発表になった。
8月上旬 C. P. I. + 0.20 % (MM) / + 4.10 % ( YY) (7月上旬 + 0.25 % / + 4.08 % )
8月上旬のメキシコ CPI は前月比 + 0.20 % と 7月同期の + 0.25 % を下回った。
8月は電力料金の引き上げ、および学生の新学期を向かえ、教育関連商品の購買が旺盛と
なったものの、食料品の下落がそれを相殺。
これは 7月天候不順の影響で生鮮食料品である野菜やトマト、および果物の価格が
急騰したが、8月に入り徐々に落ち着きを取り戻したことで 8月のCPI低下に寄与した。
なお食品価格全体の前月比ベースの数値は、7月上旬の + 0.52 % から、8月 + 0.26 %
へと半減となっている。 その他衣料、サービスなど、同国 CPI を構成する大半の項目は
横ばいないし下落を見せており、唯一ハウジングが + 0.15 % から、+ 0.20 % へ上昇
しているのが目立っている。
ただ前年同月比ベースで見ると、 8月上旬のメキシコ C.P.I. は + 4.0 % と、7月の
+ 4.08 % から若干上昇。 メキシコ中銀のインフレ・ターゲットの上限である + 4.0 % を
なお超えていることもあり、市場関係者のあいだでは金利引き上げを見込む声もあるが、
その大半は据え置きを予測しており、本日のメキシコ中銀 政策決定会合で、政策変更が
なされることはないものと思われる。
メキシコ中銀の最新の見通しでは、今年の同国 C.P.I. は 今年第 4四半期に
+ 3.25 % ~ + 3.75 % へと下落し、2008年末には + 3.0 % へと到達。 メキシコ中銀の
インフレ・ターゲットのミッド・レンジ数値と同じ水準まで下落すると見ており、シーズンに入った
ハリケーン襲来による野菜などの作付け不作が見られないようであれば、メキシコのインフレは
低下すると見られている。
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