つい最近まで 「米国連銀の次の一手は利下げ」、との観測で、中南米金融市場 特にブラジル・
メキシコは非常に堅調な推移が続いていた。 ところが何の経済指標の発表もない米国
債券市場において、10年米国国債利回りがいきなり 5.0 % を超え、一日で 15 BP の
金利上昇、価格の急落となり、チャート的なトレンドで見るとこの先 5.25 % ~5.50 % を
目指すような動きとなった。
この影響を受け金曜日ロンドン市場が開くと同時に各国新興市場の通貨が急落。 トルコ・南ア・
東欧の通貨安につられるかのように、メキシコ・ペソも対ドルで 10.955 から 11.060 まで
一瞬のうちに下落。
暫く 11.000 を越えたところで、で横ばい推移するという、きわめて悪いセンチメントでの取引と
なった。 その後も不安定な状態で米国金融市場の寄付きを迎えたが、前日の大荒れ
マーケットの反動からか、米国株式および・債券市場は買戻しで始まり、その後順調に上昇。
為替市場にも安堵感が漂い始めたことから、他のエマージング通貨同様 ペソは 11.025
近辺からロンドン寄り付きレベルである 10.050まで今度は急速に買い進まれ、まさに
「行って来い」 のチャート形成。
ただメキシコ株式の戻りが鈍く、ペソはドルに対し再度打ち込まれる場面もあったが、引け
一時間前からメキシコ・ボルサ株式市場が急騰を見せ始めたことで、ペソも急伸。
引け前は対ドルで 10.900 をタッチする水準まで買われていった。
金曜日のメキシコ債券市場は特にこれといったニュースも無く、外部要因に振り回されるのみ。
市場が開く直前からペソの戻りが早く、債券市場も静かにスタート。 米国債券市場も上昇を
描いたことから、日中は安定推移。 10年債利回りは木曜日の後遺症が残り、前日比ほぼ
変わらずであったが、ペソ急伸を横目に短期債中心の買いが回り、2年債は前日比約 4.5 bp
利回りを落として引けを迎えている。
今週は 6/14 (木)に 4月 鉱工業生産の発表がある。 3月の年率 + 0.2 % に対し、市場
予測は+ 1.9 % と大きな上昇が予測されていることから、ペソにとっては良い材料となるかも
しれない。
米ドル/対 円 : 121.65円 + 0.50 02年債: 7.56 % - 4.4 bp
Mペソ/対 円 : 11.15円 + 0.10 10年債: 7.73 % + 0.2 bp
Mペソ/対米ドル: MXN 10.945 + 0.006 原油価格: $ 64.76 – 2.17ドル
Mペソ/対ユーロ: MXN 14.601 + 0.108 金価格: $650.30 –14.90ドル