12月から発足するカルデロン新大統領組閣の一人で、IMFの副専務理事を歴任し、

新たにメキシコ新経済チーム長に就任するカルステンス氏は昨日、米国景気の頭打ち

から、来年のメキシコ景気はスロー・ペースに入ると発表した。 ただ景気後退に

陥ることはないとしている。 同氏によると、

1. 最近のメキシコ経済は以前と比べ米国経済の影響を受けにくいものに変貌

しつつある。 昨年の成長率は + 3.0 %、今年は + 4.0 % 近辺になると

思われるが、製造業部門が米国経済と関連が深いため、北米の景気動向を

受けて、ソフトな成長となりそうだ。 また最近の国内インフレ上昇はほとんど

問題がなく、コア・インフレは落ち着いており、この先懸念材料となるものはない。

2 カルデロン新大統領は、フォックス現大統領の金融・財政政策をそのまま継承

することになろう。 すなわちさらなる対外債務の削減を目標に、債務の償還

年限の延長を図ることになり、長期国債の発行が増えてくると思われる。 

健全とした財政政策の運営は、今後メキシコ金融市場が安定した動きを導く

ことになろう。

国内におけるメキシコ国債の平均残存日数は 2000年の 539日から

昨年は 1,148 (3.14)に   伸びている。

3 メキシコは将来の原油価格下落を見越し、石油産業からの政府歳入をあてに

すべきでない。 他部門からの高付加価値歳入を作り出すことで、原油価格の

下落による歳入危機を回避できる。 政府の財務体質は改善しており、今後も

厳格なファイナンスがなされることになろう。

昨日のメキシコ金融市場は終日横ばい やや軟調地合いで引けている。