最近メキシコ・ペソが活況な動きとなっている。 昨日も新興国通貨全体に大きな

買いが出て、それに連れ高したことも要因となっているが、米国連銀 Beige Book

内容に一部景気の頭打ち傾向が読み取れたことからによるドル安。 さらには近い

将来の米国金利の低下がメキシコを含む南米諸国の対外債務軽減を連想。 

ペソは Beige book発表後からもう一段買われ、対ドルでのメキシコ・ペソの上げ幅と

しては7 6日にカルデロン候補が勝利した大統領選挙以来の上昇となった。

また今後季節的要因でペソが上昇する可能性が高い。 まだその動きは見えていない

ものの、米国在住のメキシコ住民や移民などが、年末に向けて母国の家族に送金を

する動きが顕著になり、これがドル売り・ペソ買いを誘発する。 個人の資金と言えど

当面の生活費工面の金額であるため、その額も為替市場に大きな影響をもたらす

ことになる。 メキシコからの移民はニューヨーク市だけで少なくとも 20万人以上

存在するといわれており、全米全体のメキシコ移民は 3,500万人以上に上り、そのうち

数百万人は不法入国者と見られている。 これら移民がクリスマスにかけて一年で最も

大きい額の送金を開始することで、ドル売り・ペソ買いに 拍車がかかる季節を

迎えようとしている。

 

昨日 IMF 12 6日から新大統領に就任するカルデロン氏とメキシコ政府に対し

要望を提出。 今後メキシコのマクロ経済成長維持のために、一層の構造改革が必要。 

ただメキシコの財政政策は信用度を増し、公的債務の順次削減を実行した。 また

秩序ある金融政策は低インフレを導いている。

メキシコのインフレは中銀のターゲットである 3.0 %、また中期目標である 2.03.0 %

のレンジ内維持を達成するであろう。 今週火曜日メキシコ中銀はインフレ見通しを

穏やかな見通しに変え、9CPI 4.0 %を超えたのは、ハリケーンの影響で野菜

不足から来る一時的な上昇と捉えている。

若干の問題点は、税収の伸び悩みが見られること。 個人部門の税制改革と石油

産業の育成に一層の改革が実施されれば、メキシコ経済はより改善されることになろう。

としている。 

昨日のメキシコ金融市場は為替の動きが終日顕著であったものの、債券市場は

ほとんど横ばい。 長短期金利全般にやや緩み、小幅安で引けを迎えている。