2007年 3月 29日、欧州格付け会社の一つであるフィッチ ( Fitch ) 社は、メキシコの
長期格付け見通しを、 “ Stable “ から “ Positive “ へと引き上げた。
ただ今回、同社による 外貨建て長期格付けを 「 BBB 」、および自国通貨建て短・長期
格付け 「 BBB + 」 の格付けは据え置いたが、見通しは改善していると述べている。
今回の見通し引き上げに関しフィッチ社は、国家公務員年金改革法案が今週可決され
たことを評価。 さらに 「カルデロン大統領が今年計画している税制改革・エネルギー
改革法案の可決に現実性が増してきたことで、一層の財政赤字削減が進む可能性が
高くなってきた」とその理由を述べている。
さらにフィッチ社は、「原油輸出から来る売上代金の財政算入を減らし、原油産出の
増加が一層進むのであれば、格付け引き上げも可能になってくるであろう」とし、
エネルギー産業のオーバー・ホール、および労働法案改革のスピード・アップの
必要性を説いている。
メキシコ金融市場では同国財務省が、今年第 2四半期、長期国債発行計画を発表。
* 10年国債 51億ペソ (約 535億円) (第 1四半期 48億ペソ)
* 30年国債 40億ペソ (約 420億円) (第 1四半期 35億ペソ)
第 1四半期と比べ長期国債が増額となるが、近年メキシコそのものの信頼が増し、
各方面から長期債購入希望が徐々に高まっていることが増額発行の主たる理由と
なっており、債務が増加しているわけではない。 またその発行増額も微増であるため、
マーケットに与える影響はほとんどないと考えてよいであろう。
メキシコ債券市場、一昨日も S&P社や Moody’s社が年金改革法案成立に高評価の
コメントを出したことに続き、昨日はフィッチ社から具体的な見通し引き上げがあったことで
市場は好感。 2年国債は 6.0 bp、10年債は 5.0 bp 大きく利回りを引き下げ、
大活況の中引けを迎えている。
メキシコ・ペソもフィッチ社の発表後、対ドルで 11.060 から 11.010 へと大きく買い戻
されている。
米ドル / 対 円 |
118.05円 |
+ 1.10
|
02年国債 |
7.35 %
|
- 5.9 bp
|
Mペソ / 対 円 |
10.72円 |
+ 0.16
|
10年国債 |
7.61 %
|
- 5.0 bp
|
Mペソ / 対米ドル |
MXN 11.020
|
+ 0.056
|
原油価格 |
$ 66.03
|
$ + 1.95
|
Mペソ / 対ユーロ |
MXN 14.686
|
+ 0.057
|
金 価格 |
$ 667.60
|
$ - 5.30
|