昨日メキシコ政府は世銀 (IBRD) および米州開銀 (IADB)がら借り入れている債務、

総額 70億米ドル ( 8,000億円強) の繰り延べ返済計画を発表した。 

最近原油や・工業製品の輸出が好調となっており、外貨準備も 767億ドルと有史以来

の水準に達し、経済が良好な新興国のひとつとしてこの繰り延べ返済も高く評価された

ようだ。

 

また昨日発表になった 6月上旬 CPI+0.07 % と市場予測であった + 0.1 %

下回った数値となったことも好材料。 年率換算で + 3.27 % となり、5 CPI

+ 3.0 % を上回っているものの、メキシコ中銀のターゲットである + 2.0 % + 3.0 %

を下回っていることに反し、昨年 8月に金融引き締め策をとったことで景気成長に若干

の陰りが見えていることもこの先健全な景気成長が見込まれそうだ。

さらに 4月の Retail Sales – 0.4 % と市場予測平均であった + 1.9 % を大きく

下回る数値。 コンピュータ、雑貨販売が伸びたものの、衣料、自動車販売などの鈍化が

相殺した。

残る課題は 7月大統領選挙。 3著名候補者の中で頭ひとつリードしている民主革命党

(PRD 左翼政党)のオブラドール氏は、低所得階層の支持を得るため、財政支出増に

よる景気拡大を公約に入れているため、直ちにということはないであろうが、将来同国

財政の歪が生じることになるかもしれない。


10年メキシコ国債利回りは 2日連続の大幅高。 9.39 %、前日比 10bp強買われ、

3日前の安値 9.76 %から 37 bpも利回りが低下している。