上から ↓
ようやく落ち着きを取り戻したメキシコ金融市場は暫くこの基調を保つと推測されるが、
若干のリスクが残っている。 エタノール需要増からトウモロコシ価格が急騰し、その
あおりで 1月メキシコ低所得者層の主食であるトルティーヤ価格が急騰。 1月 国内
平均で + 5.9 % 跳ね上がり、ここ 8年来の高価格となった。
メキシコ・デュランゴ州においては 1キロ当たり 6ペソから 30ペソへと 5倍に
上昇した。 一部では輸入業者の在庫隠しもあったとされ、とうもろこし飼料を必要とする
鶏肉や牛肉、さらには牛乳価格も上昇に転じた。
メキシコ市内ではトルティーヤ価格の引き下げを唱えた市民デモまで起こり、カルデロン
大統領は 1月18日にトルティーヤ価格の凍結を発令しとうもろこしの輸入関税を一部
撤廃。 その次の対策として最低賃金を 4.3 ドルから 4.6 ドルへと引き上げた。
この措置でようやく微減ながらも食品価格は下落に転じてはいるが、明日発表される
2月 CPI の事前予測は + 4.14 % と 1月の + 3.98 % から上昇。 メキシコ中銀の
インフレターゲット上限である + 4.0 % を上回る数値となりそうだ。
メキシコ中銀もこの動向に注視。 食品価格の上昇がやがて賃金や燃料価格の上昇を
招き、インフレ経済になることを懸念。 先月金融政策決定会合終了時に、場合によっては
利上げとのコメントを発したことも記憶に新しい。
またメキシコ政府は国内トルティーヤ価格の監視を強化。 メキシコ消費者保護局
(Mexican Consumer Protection Agency) では毎日のトルティーヤ価格の発表を
行っている。 因みに下記が そのウェブ・アドレス ↓
http://www.profeco.gob.mx/precios/tijuana/pantorcer.asp
ところがこの価格凍結臨時措置が 3月末をもって解除される予定。 その影響で再び
トルティーヤを始めとする付随食品の価格上昇を招くのではとの見通しも出ている。
今年1月の時点でメキシコ・ペソ売りの主要因となったのがこのトルティーヤ価格。
4,5月のメキシコの経済動向に注意が向かいそうだ。
昨日のメキシコ金融市場は大活況に包まれて終了。 2年国債は 5 bp強、10年債は
11 bp利回りを落とし、メキシコ・ペソは対ドルで 11.145 と、南アランドの + 1.67 %
に次ぐ伸びを記録。 前日比 + 0.85 % 上昇して引けている。
米ドル / 対 円 |
116.85円 |
+ 1.30
|
02年国債 |
7.51 %
|
- 5.3 bp
|
Mペソ / 対 円 |
10.48円 |
+ 0.16
|
10年国債 |
7.78 %
|
-11.0 bp
|
Mペソ / 対米ドル |
MXN 11.146
|
+ 0.042
|
原油価格 |
$ 60.69
|
$ + 0.62
|
Mペソ / 対ユーロ |
MXN 14.640
|
+ 0.002
|
金 価格 |
$ 646.20
|
$ + 7.00
|