12月の大統領就任を前にし、カルデロン新大統領は主要閣僚の人事を決定した。 

主なポストとして、

* 財  務  相: アグスティン・カルステンス氏  ( Agustin Carstens )

* 経  済  相:  エドワルド・ソヨ氏        ( Eduardo Sojo )

* エネルギー相:  ジョージナ・ケッセル氏     ( Georgina Kessel  女性 )

当初から噂と市場の期待が出ていたとおり、財務相にはカルステンス氏が任命された。 

同氏は 1017日にすでにメキシコ新経済チーム長に就任 (10 18日付の

コメントを参照してください) しており、今後のメキシコ経済を担う 2つの重要ポストに

就任することになる。

アグスティン・カルステンス氏は、 IMFの副専務理事として活躍、特に南米諸国の

経済立て直しに尽力経歴を持ち、ウォール・ストリートにおいても著名人物として

評価が高い。 同氏の政策運営は非常にオーソドックスで保守的なアプローチをとり、

かつてはシカゴ大学でエコノミストを経験。 メキシコ金融システムの幅広い知識を

有している。  さらにメキシコ中銀在職中は複数の部局を担当。 その中でも

経済調査局スタッフ長を担っていた。 その後現フォックス大統領政権では 3年間

財務次官として就任した経歴を持っている。

カルステンス氏は、「来年のメキシコ経済は米国経済に依存していることもあり、

同一歩調で鈍化することになろう。 またフォックス現政権が対外債務の削減と

負債償還年限の長期化を実行したように、カルデロン新政権もその政策運営を

継承しなければならない」とし、さらに「早急に増税なき税制改革の実施を考えて

いる」と述べており、現政権同様引き続き同国の対外債務削減に取り組むことを

表明している。

またケッセル新エネルギー相は、原油算出・生産に幅広い知識を持ち、女性として

初の主要閣僚ポストの 一翼を担うことになった。  ケッセル女史は国営

石油会社であるペメックス社 ( Pemex ) 勤務を経た後、 同国エネルギー省の

主席エコノミストに就任していた。

同女史はその後エネルギー規則委員会の委員長を歴任したあと、財務省で

ペメックス社と同国電力整備 委員会の公共投資計画も担当。 2002年からは

メキシコ中銀で景気対策通貨投資局で運営を担当していた。

ソヨ新経済相はペンシルバニア大学で経済学を専攻後、メキシコ内の大学で

教授として活躍。 その後フォックス現政権でメキシコ経済・商業関係問題

委員会で税務、エネルギー労働市場改革を担当した後同国経済統計局で

複数部署を経験している。