実に 10月 10日以来この 1ヶ月強、メキシコ債券市場に際立った押し目がなく、続伸に次ぐ
続伸を演じている。 この期間 2年国債は 7.50 % → 7.17 % へと 33 bp の金利低下。
10年国債利回りは 8.42 % → 7.77 % と なんと 65 bp もの金利低下となり、課題となるような
悪材料がほとんど見当たらない。
この債券メキシコ国債買いの一翼を担っているのが、メキシコ国内公的年金ファンドである。
この公的年金ファンドは米ドル換算で 620億ドル (約 7兆 2,500億円) の資産総額で、メキシコ
国債発行総額660億ドル相当の 23 % を 保有している。
メキシコ中央銀行公表の資料によると、11月 06日時点での公的年金ファンドの保有する
メキシコ国債残高は前月比 15億ドル増え、保有総額 151億ドルに達したとしている。
また市場関係者によると、この公的年金勘定は同国内インフレに対し非常に楽観的な
見通しを持っているようだ。 夏から秋にかけてハリケーン襲来による生鮮食料品への被害が
野菜価格の高騰をもたらし、同国 CPIを押し上げたが、この圧力はすでに消滅しているとし、
来年第 1四半期 中央銀行は現行7.0 % の政策金利を 25 bp 引き下げ、 6.75 % へと誘導
するとの見通しを立てているという。
昨日は経済指標の発表が一件。
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メ キ シ コ |
前年比 |
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前年比 |
9月 |
鉱工業生産指数 |
+ 5.0 %
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8月 |
+ 5.6 %
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9月鉱工業生産は年率 + 5.0 % となり、市場予測であった + 4.5 % を上回る高い伸びを
記録した。しかしながら今年 5月から続いた高水準の鉱工業生産の伸びもようやく頭打ち
傾向が見え始めたようで、
2006年 9月 8月 7月 6月 5月 4月
年率 + 5.0 % + 5.6 % + 6.1 % + 6.9 % + 5.8 % - 1.0 %
2ヶ月連続の低下となった。 メキシコ政府はこの主要因として、「約一年前から続いていた
住宅投資がほぼ一巡したため」と述べている。 それでも 9月の建設産業部門の伸びは
+ 7.7 % と依然高い成長を維持している。
本日メキシコでは第 3四半期の GDPが公表されるが、市場予測は + 4.5 %。 第 2
四半期は + 4.7 %であり、若干の低下となりそうであるが、引き続き高成長。
10月の CPI年率が 4.29 %と野菜高騰のあおりを受けて高止まったものの、年末にかけて
この影響が解消され、 3.0 % 台へと低下する見通し。
来年の利下げ予測も散見され始めたメキシコ金融市場。 12月は新大統領就任ということも
あり、当面目の離せない市場展開となる可能性は高い。
昨日のメキシコ金利も堅調推移。短期債は横ばい小じっかり、長期債は 3.0 bp 利回りを
低下させ、4営業日連続の価格上昇。
メキシコ・ペソは対円で一時 10.90円をタッチしやや押されたものの、ほぼ高値で引けている。