「自分のせいだ…」「また失敗してしまった…」


そんなふうに、自分を責める気持ちから抜けられなくなることってありませんか?


あなたは「自責」という言葉にどんなイメージを持っているでしょうか。


一般的に、ネガティブなイメージを持っている人が多いと思いますが、実は「自責」には2種類あり、使い方次第で自分を苦しめるものにも、成長を後押しするものにもなるのです。



今日は、ネガティブな自責とポジティブな自責の違い、そしてネガティブな自責からポジティブな自責に切り替える3つのヒントについてお話します。




ネガティブな自責とは?




ネガティブな自責とは、自分を責め続けることです。


特徴


・過去の失敗ばかりを思い返す

・「私が悪い…」と自己否定する

・「誰が悪かったか?」「何が悪かったか?」など、犯人探しや責任探しに時間とエネルギーを使う

・目の前のことで精一杯になる


その結果、気持ちが落ち込んで、行動が止まってしまいます。






「また会議でうまく発言できなかった。私は本当にダメだ」

「あの人があんなことをしたせいで…また私が悪者になる」

これでは、前に進むどころか自己肯定感が下がってしまうし、問題の解決も難しくなります。



ポジティブな自責とは



一方でポジティブな自責は、改善に目を向ける自責です。




特徴

・「じゃあ次はどうしよう?」に意識を向ける

・自分ができることを考える


・物事の全体を見渡すことができる

・主体性を持てる


その結果、前向きな行動につながり、成長のきっかけになります。




「会議でうまく伝えられなかった → 次は要点をメモしてから話そう」

「トラブルが起きた → 自分にできるリカバリーは何だろう?」


責任を自分を責めるためではなく、自分を動かす力に変えているのです。


責任は「問題が起こったときに取るもの」と捉えがちですが、それだけではなく、当事者として自分に何ができるか?なんですね。




2種類の自責の違い



表にすると、その違いはとても分かりやすくなります。


ネガティブな自責 ポジティブな自責
焦点 過去・犯人探し 未来・改善
感情 自己否定・後悔 前向き・やる気
結果 行動が止まる 行動が生まれる


同じ「自責」でも、行き着く先は正反対ですね。




ネガティブ自責からポジティブ自責に切り替える

3つのヒント



では、どうすればネガティブな自責から抜け出し、ポジティブに変えられるのでしょうか



1. 「次はどうする?」と問いかける

過去を責めるのではなく、未来を考える。
「同じことが起きたら、どう改善できるかな?」と自分に質問してみましょう。



2. 犯人探しではなく改善探しに意識を向ける

「誰が悪いか?」ではなく「何を変えればうまくいくか?」に意識を切り替えると、解決の糸口が見えてきます。 




3. 小さな行動に落とし込む

「次は完璧にやるぞ!」と構えるよりも、「次の会議では要点を1つだけ話す」など、すぐできる小さな行動に変えると実行しやすくなります。




まとめ




・自責には「自分を責める自責」と「自分を伸ばす自責」がある

・ネガティブな自責はエネルギーを奪うが、ポジティブな自責は行動を生み出す



・切り替えるコツは「次はどうする?」と問い、改善探しをして、小さな行動に落とし込むこと



過去へのこだわりが強い場合は、意志の力だけでは難しいかもしれません。




「自分を責めるため」ではなく、「未来をよりよくするため」に、自責のエネルギーを使っていけると人生はより良くなっていきます。