たいていの子どもは、叫んだり叩いたりすることで、自然に感情を表現する方法を身につけています。
子どもが幼いときは、走ったり地団太をふむなどの方法が効果がありますが、大人になってからこの方法は役に立たなくなります。
子どもが自分の気分を静めるためには、少なくとも1歳に付き、1つの方法が必要です。(5歳なら5つ)
下に書いた方法は、大人も使えるものが多いです。
●親が口に出しながら手本を示すか、何段階かに分けて教えると子どもにもわかりやすい。
「イライラしたから、深呼吸したら少し落ち着いてきた」等
●手伝ってあげると気持ちを落ち着かせられるようになったら、使ったことのある2つの方法を提案してみる。
「魚をながめる?それとも深呼吸してみる?」
●実行したあとに、気持ちが変わったことを言葉に出してみる。
●子どもや自分にあった方法を見つける。
身体的なツール。
人は怒ったりすると、化学物質が体の中を駆け巡ります。その化学物質を減らして落ち着いた気分にするために、筋肉を大きく動かすことが役立ちます。
注意
枕やサンドバックを叩くといった瞬発的な動きは叩く練習をするようなものですから、攻撃的な行動が増えるか、同じ状態が続くかのどちらかです。早くて細かな動きには、気分を静める効果はありません。
(↑ずいぶん前、自分のストレスの発散法を探していた時に、臨床心理士の先生に「最近クッションを叩いてるんです」と話したら、やんわり止められた事を思い出しました。)
具体例
△歩く、走る、ダンスをする。泳ぐ、体をゆする。
△足をブラブラする。深呼吸する。
△自分の体を抱きしめる。(ホットドック遊びをしようと子どもに言って、毛布などで優しくくるむ。)
△手で体を払って(雪や雨を落とすように)怒りの感情を振り落とす。
△花を植える。部屋を掃除する。草むしりをする。
聴覚的、言語的なツール。
幼い子どもにとって、泣き叫ぶことは自分のイライラを伝えるもっとも初歩的な方法です。
子どもは感情を表す言葉を覚えるにつれて、自分の欲求を言葉で伝え始めます。
話すだけで落ち着く子もいれば、音楽を聞いて落ち着く子もいます。
具体例
△人や写真、ぬいぐるみ等と話す。(子どもの話を聞くときは、先回りして忠告や質問をしたり、解決しないで、子どもに集中してしっかり聞く。)
△前向きな独り言をいう。(また失敗した。→前よりも少しづつ良くなってきてる。など。)
△音楽を聴く。(子どもの気持ちが落ち着く音楽を選ぶ。どれがいいか、子どもに聞いてみる。)
△面白い、楽しい歌を歌う。
△本を読む。(子どもがイライラしている時、本を読むことを提案してみる。子どもの好きな人の写真集を作る。)
△外を眺める。(窓の外を見て赤や青など、色のついた物やまるい物などを探す。外の人が何をしているのか想像する。自然を描いた絵を見る。)
△静かな場所を思い描く。(落ち着く場所、好きな場所を思い出す。)
△水槽を見る。(子どもに落ち着きが無い時、一緒に「魚をながめる?」と聞いてみる。)
△泣く。感情が流れ去るのを想像する。
創造的なツール
何かを作ること。何かを作ることが、かえって子どものイライラを作ることにならないように気をつけましょう。
具体例
△絵を描く(いつでも子どもが出せる場所に道具を置く。小さい子は塗り絵のほうが好き。)
△手紙を書く。(翌日読み返してみる。日記を書くなど。)
△何かを作る。(ビーズ、編み物をする。たんす等を整理する。折り紙を折る。)
△パンを焼く。(子どもにこねるのを手伝ってもらう。)
△詩を書く。ピアノを弾く
自分をなぐさめるツール。
赤ちゃんは生まれつき自分をなぐさめる「吸う」というスキルを持っています。これは、子どもが成長するにつれて、鉛筆をなめることやタバコを吸うこと等に変わっていきます。
具体例
△抱きしめてもらう。(身体的な接触を好まない子もいるので、代わりに手を繋ぐ、など気をつける。)
△ハイタッチをする。マッサージする。
△子どもに抱っこするか聞いてみる。
△水を飲む(水にレモンを絞って入れ、「魔法の落ち着くジュース」と言って出す。良い香りがする紅茶を飲む。)
△温かいお風呂に入る(子どもが水で興奮するなら別の方法を使う。水遊びさせる。)
△おやつを食べる。(もし子どもが「まだ悲しいからクッキーをもう1枚欲しい」と言ったら、「別の方法を試してみよう」と言ってみる)
△日向ぼっこをする。
ユーモラスなツール。
笑いはストレスを大いに減らします。ビデオやおもしろい本を使って笑いを取り入れるのも一つの方法です。
具体例
△状況のユーモラスな面を見て、それを冗談にする。
△家族のジョーク集を作る。(何が面白いかは人によって違うので、それぞれ好きなジョークを集めてノートに書き留める。人のアイデアをけなさない。)
△子どもがイライラした時、「ジョーク集を読んでみる?それとも新しいジョークのネタを探してみる?」と聞いてみる。
△おどけた顔をする。
少年犯罪の加害者の、犯行当時に起こる感情と引き起こす行動には、ある共通したパターンがあります。
それは「自分の感情がよくわからなかった」「感情をコントロールできなかった」だから衝動的で爆発的な行動に出てしまったということです。
上手く感情を表現するスキルが求められています。
また、引きこもりは「人と心の交流が出来ない」「人と感情的にかかわれない」という生活をしているのであり、人間関係能力の欠如、コミュニケーションスキルの欠如、つまり、コミュニケーション不全の問題であるといえます。
子どもの、コミュニケーション不全は親の責任です。
具体的には子どもが感情的になったときに親がどう対応したか、子どもの感情をよく聴いているか、子どもに感情を表す言葉を伝えているか、子どもに感情の対処法を教えようとしているかなどです。
子どもに感情に対処する方法を身につけさせる1番良い方法は、親が手本を示すことです。
親自身がどう感情に向き合い、対処しているか、どのような手本を子どもに見せているかなどが関係してきます。出来るだけ早い時期から身につける機会を子どもに持たせましょう。
怒りの感情も小出しにすれば自然に穏やかな感情になります。
抑圧した感情はいずれ爆発します。
暴力は怒りの感情の爆発です。感情は抑圧してはいけません。小出しにするほうがいいのです。感情の小出しとは別名「感情のガス抜き」とも言い、感情をためないで何らかの形で表現することをいいます。
子どもの心を沈める24の方法…解説より(田上時子)
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イライラした時や感情的になりそうな時、上記の方法を試すと気持ちが落ち着きます。
それを見て、子どもも自分から実行するようになってきました♪
みなさんも、自分に合った、子どもに合った方法を探してみて下さい。(^-^)