調べてみると、平均視聴率は15%前後を記録し、前番組の「さだ&鶴瓶のぶっつけ本番二人旅」から数えると十年以上続く長寿番組である。
内容は、鶴瓶とゲストが地方を訪れ、町の人々とコミュニケーションをとりながら、町を散策するというもの。
目的もなく、あてもなく、ただただ話をしていくだけの、いい意味でだらだらした番組。
ただ、それが悪くない。ハラハラ・ドキドキしないけど、ずっと見ていられるというか、落ち着くというか。
以前、ノルウェイの国営放送で、半日間ひたすら燃える暖炉を放送するだけの番組があったそうだ。なんともまあ退屈な番組だが、視聴率がとてもよかったらしい。
理由は、視聴者いわく、落ち着くということ。
斬新で面白い試みだと思うし、日本でも同じような番組を作ればいいのにね。過激だけがすべてじゃないし、視聴者も求めていないのは明らかだし。
これから先、若者はテレビよりもネットへのコミットが増えるだろうし、視聴者の年齢層も高齢化していくことになるだろう。
そうするとどうなるか。
まず、広告会社がターゲット層をシフトし、それによって視聴率をとれる番組だけが制作費をたくさん使えることになる。つまり、若者が見たい番組の質は下がることになる。
現在の民法のテレビ番組は、視聴者を飽きさせないように様々な手法をこらし、チャンネルを変えさせない努力をしている。三時間以上の特番が増えているのもその一環である。またドラマ、アニメ、バラエティーなど、十五分ごとにCMを入れているのも作戦の一つで、人間が連続して集中できる時間は十五分が限界のようだ。
だが、手を変え品を変えだけではどうしようもない現実が迫っている。
同じような番組を作り、小手先の手法でちょっと視聴率を上げたところで、たかが知れている。
もっともっと、斬新な番組を作ればいいのにね。
今週の「鶴瓶の家族に乾杯」はとてもおもしろかった。
どこにでもいるような町の人がたくさん出てくるだけだったけど、また見ようと思う。たぶん次週もどこにでもいるような町の人がたくさん出ると思うけど、それでもいいのだ。
編集もそれほどせず、垂れ流しのような内容だけど、鶴瓶が引き寄せる数々の縁に触れる瞬間がすごく感動するんだ。
人工的で大掛かりなハプニングよりも、偶発的で些細なハプニングにドラマを感じる今日このごろです。
以上。