オランダの番組について | センテンスサワー

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久しぶりに世界まる見えを観ると驚くべき内容だった。各国の番組を紹介するコーナーで、今回はオランダの番組を紹介していた。

内容は、匿名の精子提供で生まれた子ども達が父親となる提供者を探すというもの。 しかも公共放送なのがおどろき。日本では絶対無理(笑)
今回の放送では、提供者である父親は見つからず、腹違いの兄弟との対面だった。
倫理的に考えさせられる内容だったが、彼らにとっては切実なことで、対面のシーンではとても感動的だった。


オランダでは無宗教の人が半数ほどいて、宗教に対する依存度は他の国と比べて低いように思う。
歴史的にも、十七世紀に勃発した宗教戦争に参加せず、ニュートラルな立場をとっていた。鎖国時代に日本がオランダと貿易していたのも、そんな一面があったからだ。

上記のことからわかるように、オランダは宗教などの束縛がなく、ある意味寛容的な国なのである。今回の内容もオランダでは特別なことではなく、日常的なことなのかもしれない。

もし、これが他の国ならば放送は見合わせなければならないだろう。ましてや、日本では大問題になるのではないか。
教育上よくないだの、倫理的によくないだの。スポンサーからもクレームがくるにちがいない。ネットでも取り上げられるだろう。
オランダと似た環境(宗教的に)であるが、いったいなにが違うのだろうか?



今回の内容はとても考えさせられるものだったが、他にも似たような問題はたくさんある。

例えば、救世主兄弟・インドやタイで格安の代理出産・クローン問題など。

医学の進歩により、これまで不可能だった手術や移植などが可能になった。また再生医療もこれから普及していくだろう。クローンなんていうのも現実を帯びてきていると思う。
これらが発展していくスピードは日々加速していき、倫理的に解決していくことは不可能だ。それでも、究極の選択が迫られてくる。

これまで、その役割を果たしていたのが宗教である。倫理的な境界線を見極め、それに触れるものを排除してきた歴史がある。そのことに関しては異論はない。
だが、テクノロジーの進化は止まらない。変化のスピードは加速していき、想像もできないような問題が現れてくるに決まっている。

アラブの春が象徴的なように、これから情弱な人々のもとへあらゆる情報が飛び交い、運動や革命が起こり、新たな自由が生まれていく。そして多種多様な文化や人がないまぜにされていく。
そうなってくると、互いに協調しあい、他国の文化に寛容になることがもとめられてくる。

今回の件もそうだが、文化・宗教・倫理的な問題など、それぞれ特徴があり、どれも個性があって当たり前だ。そして、どれかに正解があるというわけではない。それぞれいい所があり、それぞれ正解なのである。
重要なのは、それを個人個人が選択し、互いに尊重していくことだ。自分の価値観が正しい、と胸をはるくらいならけっこう。だけどそれを押し付けたらダメだ。

唯一神という考え方がある。簡単に説明すると、他の神は認めないというもの。つまり、争いの対象とも言える。譲れないものがこんな形で存在すると、不便としかいいようがない。
だけど、唯一神という設定はとても効率のよい信仰の形だと思う。信じるということを揺るぎなく学ぶことができるし、一つのものに大勢の意識が集まることも素晴らしいと思う。けれど、それはそれと割り切り、押し付けない程度にしてほしいね。


とりあえず言えることは、それぞれに譲れないものがあり、それぞれに正義があるということ。それがあることで、命をかけることができたり、命をかけなければならなかったりする。とても面倒くさいよね。

僕達が進むべき道は、互いに干渉せず、寛容になること。世界のスタンダードに染まるといういい方は好きではないが、歩み寄るくらいの気持ちがちょうどいい。今回のオランダの番組も、内容的にショッキングだけど、彼らがそれでいいのなら、それでいいと思う。その価値観を押し付けてきたら、もちろん反論するべきだと思うけど。


とまあ、オランダは最先端な価値観かどうかはわからないけど、普通におもしろかった。以上。