3月11日の東北関東大地震のため、前回ブログ更新から3週間も間隔が空きました。

東北には親戚、知人が多く、2週間が経過するも安否がはっきりしない方もあり、胸が潰れ

言葉を失っておりました。

 この2年間は次男を喪い悲しみに暮れていましたが、3回忌と絵画遺作展を無事に終え、

ようやく気持ちを整理しかかった矢先で、大地震で多くの方々が犠牲になったことが、

次男の旅立ちと重なり重たい毎日となっております。


 本日3月25日のNHKラジオ深夜便に出演された映画作家・監督の大林宣彦氏の言葉には

深く肯き反省させられました。


  「被災者を慰め助けなければならない我々が、逆に教えられています。海外から驚嘆の

  眼差しを向けられている耐え忍ぶ被災者から、忘れていた日本人の美しさ、賢さ、我慢強さ

  を想い起こさせ、日本人の生き方を問い直されています。」等など。


 同監督は自主制作の先駆者で甥に演出家の平田オリザ氏が活躍されており、次男が1年間

演劇学校に通っていたため、我々も身近に感じられる人々である。同監督の出身地・尾道は

一度訪ねてみたいと思っている場所でもあります。


 この2年間、次男智昭の美大同期卒業生の皆様には、どれ程癒され、元気づけられたか

言葉には表すことは出来ません。ご家族が被災された同期生の情報もいただいており

今度は我々二人がお返しに何かお手伝いが出来ないかと按じております。


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 地震直前の3月6日に「千の風」の翻訳・作曲家で自ら歌手も務め、直葬、散骨を流行らせ、

関係業界を困らせたと言われる新井満氏の「千の風になって」の講演会を聴く機会がありました。

「千の風になって」他の歌唱・朗読サービスも良かったですが、新井氏が10年間研究勉強した

上で、出版された「般若心経」のお話は分かりやすく、次男を亡くした喪失感を埋め合わせる

には大きな力になると思い、月命日に菩提寺で唱和する「般若心経」がより身近に感じられました。


   「色即是空」・・・・あらゆるものは変化して、亡び無となる。

   「空即是色」・・・・無となったものは再び生まれかわる。


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 3月7日、菩提寺歓喜寺で1年余り修行していた在家のKさんが、本格的に修行するため

昨年8月に本山妙心寺の道場円福寺に7年間の修行に旅立ち後、初めて帰郷し再び京都

に戻る日でした。その4日後新幹線止まる大地震が日本を襲うとは夢にも思いませんでした。

 厳冬での素足、素手での毎日の修行で手足はあかぎれで痛々しく、岐阜と京都で

10年修行された歓喜寺の住職いわく「それは幸せなことである。」と微笑んで、

順調にスタートしたこれからの長期にわたる修行に戻るKさんを雪が降りしきる中、

大糸線中萱駅で皆で見送りました。


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 菩提寺の禅宗「歓喜寺」の本山妙心寺からも「大地震の義援金」の募金があり、長野県自死

遺族自助グループ「やまなみ」の世話人の一人として、先発遺族会でお世話になってます

田中幸子氏が代表の仙台市の「藍の会」に義援金を募っています。

週末の、岩手県花巻に戦前中学生まで住んだ父親の一周忌では会食代を岩手県への義援金に

振り向ける等、我に返りせめて出来ることをいろいろ考えている毎日です。


 広大な宇宙の中で生物が存在している唯一の天体、地球はかけがいのないものであることを

今次の福島原発事故で改めて痛感させられました。核兵器の廃絶と原子力発電に頼らない

生活への転換が誰の目にも明らかで、それを実現することが、大地震で亡くなられた多くの

方々へに報いる道であると思います。 次男の遺作に宇宙を表しているともとれる絵画が

ありますので、再掲載します。


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 妻は心を落ち着かせるために半年前からNHK松本支局の刺し子教室に通い始め、

何もしてやれない毎日を刺し子で気を紛らわしており、一つの作品が完成しました。

この刺し子教室の講師のご実家は東北気仙沼で被災されており、按じております。


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