行く予定だった方々は本当にショックでしょう。
私はビギストではないし、これからもその予定はない。
なので、えらそうに言うなって感じですが

昔、某オーディション番組でデビューしたグループがいた。
ツインボーカルとパフォーマーと。
彼らの歌う歌は、
声は、パフォーマンスは・・・
本当に素晴らしかった。
私は大好きだった。
ツインボーカルで奏でる音が心地よくて、
楽しくて、切なくて・・・
本当に大好きだった。
毎日のようにきいて、
口ずさんだり、歌詞に共感したり、
想いを募らせたり・・・
青春時代を彼らの歌と共にしたといっても
過言ではない。
ある日、突然ツインボーカルの一人が脱退したと
ニュースで知った。
原因は「音楽性の違い」
果たして本当にそれだけだろうか?
おかしなマイナスな想いがたくさん頭をよぎった。
すごく悲しかった。
「どうして?」
「意味がわからない。」
「信じられない・・・」
たくさんの想いが私の中でうまれ、
怒りになり、自分勝手だと思い、
ファンであったのに、ファンで在るが為に
アーティストに自分のエゴを押し付け
勝手に最悪な人だと思っていた。
こんなに好きなのに。
こんなに応援しているのに。
こんなに楽しみに待っているのに。
ファンで在るが故、ファンだからといって
歌っている当人の気持ちなんか考えずに
ファンの気持ちを考えないアーティストだと決め付けていた自分がいた。
脱退の本当の理由を知ったとき、
私はなんて低レベルな、自分勝手な人間なんだと想った。
アーティストが歌を歌うのはなんのためだろう。
目立ちたいから?
自慢したいから?
お金儲けがしたいから?
ちやほやされたいから?
そんな想いが全くないといったら
嘘になるかもしれないと思うけど、
それ以前に、
「歌うことが好きだから」
アーティストとして、歌手として、
歌を歌っているのだと思う。
好きなことをして、一生過ごせるなんて
才能ある人だけだと思うかもしれないけど、
そうやって上り詰めていく人は
まわりが思っている以上に
苦労して、いろんなものを犠牲にして
それでも歌を歌いたいという思いの為に
たくさんの壁を乗り越えて
成功していくんだろうと思った。
綺麗ごとじゃなくて、本当に「努力」
した人だけが成し遂げられることだと。
努力してるなんて、自分ではいくらでも言える。
まわりが評価してくれて、結果がついてきて初めて
本当に努力したと、がんばったからここまでこれたと
自分で自分を認めて、褒めてあげたいと思えるのだと思う。
その時脱退したツインボーカルの一人は、
たくさんのファンの反感を買いながら、
彼の正直な想いを、まっすぐに私達に伝えてくれた。
なんてまっすぐで、正直なひとなんだろう。
住んでいる場所も、育ってきた環境も、
どこのどんなやつかもわからない私達に向かって
まっすぐに、伝えたいことは何かをちゃんと語ってくれた。
彼は自分の気持ちを偽ることなく、
どんなときもはっきりと、隠さずに伝えてくれた。
そんな彼をみて心を打たれた。
自分を偽ってまで歌う必要はない。
なんで歌うのか?
ファンのため?
ファンのために自分を偽って
苦しみながら本当は想ってもいないことを
言葉にして、音にして
嘘を表現しつづける?
想いも何もこもっていない歌は
聴いたって何も伝わらない。
それは音楽なの?
音を楽しむのが音楽。
嘘の音は楽しくもなんともない。
「無」に等しいとすら私は思った・・・
嘘の言葉は、嘘の音は、
なんの想いもパワーも伝わらない。
全てをさらけだして歌にして
私達に届けてくれている今。
私は心底、この人のファンになれてよかったと思った。
この人の声で、歌をきけてよかったと思った。
この人が歌うことを辞めず、ファンに届けてくれてよかったと思った。
脱退した今、彼は一人で歌い続けている。
今の彼の音には、歌には偽りはない。
だからきいていて元気をもらえる。
きいていて心地いいと思える。
きいていて涙があふれてくる。
自分の選んだ道を突き進んでいる
彼を応援できることを光栄に思う。
ファンでいさせてくれる彼に感謝したいと思う。
いつまでもその声を届けてほしいし、
ファンでいさせてほしいと願う。
今となっては脱退したことすら
感謝したい。
今もツアーの真っ最中。
メディアへの露出は限りなく無いに近いけど、
そんなことは関係ない。
彼の声が聴けるだけで、
彼の想いが歌となって聴けることがほんとに嬉しい。
一生応援していたい。