Fighting Fantasy: Stealer of Souls Text Keith Martin, 1988 Illustrations by Russ Nicholson
trademark owned by Steve Jackson and Ian Livingstone, all rights reserved Fighting Fantasy Gamebook Concept copyright© Steve Jackson and lan Livingstone, 1982 Official FIGHTING FANTASY
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※このブログは、ファイティング・ファンタジー作品
「魂を盗むもの」を元に書かれた、恵那ケミカルの二次創作物です。
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魔剣サンザシの秘めたる力は凄まじいものだった。
ブーの行く手をほのかに照らし、ブーは安全に道を辿っていった。
しかし、同時に地下廟内の幻もその強さを増し、「現実的な肉体を持ったモンスター」となって襲ってくる甲虫や、目くらましの壁などが彼女の行く手を塞いだ。
しかし、以前に手に入れたお守り、「銀のメダリオン」は危険が迫る度に幻術をうち払い、魔剣サンザシは光とともに敵を切り裂いた。
やがて入り組んだ通路の先に、開けた場所がありそこへ踏み込んだブーは、大きな鳥の翼に人のような体を持った鳥人間「バードマン」と出会い、言葉を交わす。
彼らもモルドラネスの脅威と侵略に、同胞が殺戮されていると言い、怒りながら去っていった。
ブーはさらに慎重に進むうち、何かを引き裂くような不気味な音の聞こえる広い部屋へと足を踏み込んだ。
(挿絵、閲覧注意…カモです。)
それは、大人の半分ほどの大きさの、不気味な鳥だった。
それは人間の胸郭のようなものをビリビリと引き裂き、肉をついばんでいた。
その嘴はカミソリのように血に濡れて赤くてらてらと輝いている。
魔剣がぽうっと光った。ブーは直感的にこの鳥は極めて邪悪な存在であると認識し、無言のままサンザシを抜いた。
そして鳥は食事を中断すると、目を狂気にギラギラとさせながら羽ばたいた。
部屋は十分に広い。ブーは魔剣を上段に構え、バッサバッサと攻撃の隙を伺うレイザービーク(カミソリ鳥)と相対した。