「スーパーライダーーー 閃光キィーーーーーック!!!!」
スーパー1の渾身のキックが重力波をともない、魔竜めがけて放たれる。
巨体だがとても素早い緑の竜は、タコのような太い尻尾を振り回しながら避けようとする…が、重力波に周りを囲まれて、動きはとても重くなっていた。
そして、必殺キックがその顔面をとらえる!
断末魔の咆哮をあげて、魔竜は激しく吹き飛ばされた。
嵐のような衝撃と閃光が、竜の五体を切り裂いた。
「赤心少林拳の前に敵はない!」
爆発四散した魔竜を背に、スーパー1は合掌した。
※※※※※※※※
それから、スーパー1は沖一也の姿へと戻った。
(フィギュアは仮面ライダーのままですが、人の姿に戻っています。)
助けてくれたお礼に、中庭にいた小鬼のような連中が不思議なポーションをくれた。
1人、仲間を失ってしまったが、これから魔界へと見送るため、また酒盛りをするらしい。
さらに中庭には、先の戦いで感銘を受けた商人から、どんな敵にも必ず命中する投げナイフを譲ってもらう。
その先に、風が女の姿をとったような存在が現れ、和也の行き先を邪魔する。
しかし機転をきかせた和也の行動で、彼女は注意をそらし無事に逃走する和也。
やがてバルサスの要塞の入口、巨大な鉄の門扉の前にやってきた和也。
呼び鈴を押すか悩んでいると、門が開き…
恐るべきサイのようなモンスターが現れる。
物語はさらに続く……
「この恨み、この世界で晴らしてやろう……」
宵闇の中、サイのようなモンスターと戦うスーパー1を 見下ろし、不気味なローブの存在がそう呟いていた。