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「スーパーライダー!稲妻落とし!!」
スーパー1は大気中の電気をその身に集め、自らの右脚に電荷エネルギーを集中させていった。
バチバチと音を立てながら、自らの体内原子炉と全神経にエネルギーが駆け巡る。
そして隙をついた電光の蹴りが、刃の魔竜のしっぽの付け根に叩き込まれた。
「グオオオオオオオオ!!!」
禍々しい蛸の触手のような尻尾が引き裂かれ、地面に転がった。
どぷっと低い音を立てて、魔竜の赤い血が庭土を染める。
魔竜は怒り狂いながらつるぎのような爪でスーパー1に切りつけるが、和也はもう敵の動きを見切り始めていた。
「お前は確かに強い。だが、やはり獣… 俺の赤心少林拳を越えることはできない!
いくぞ!!」
スーパー1は両脚を強く踏み込んで、力を一気に解放し高く跳躍した。
敵の恐るべき爪が、スーパー1がいた空間を虚しく切りつける。
「スーパーライダーーー 閃光キィーーーーーック!!!!」
朝日を背に、銀色の戦士が煌めく。
そして爆発的な力を込めた、必殺のキックが一直線に魔竜を捉えた。