むかし学生だった頃

もし巨万の富を得たらどうする?

って妄想したことがあります(笑)

 

巨万の富があれば

気の合う仲間を集めて

幸せなコミュニティを創れる!

と考えました

 

あくせくお金を稼ぐ必要がないので

手芸や文芸作品、絵画や音楽など

みんなで好きなことをして

幸せに暮らしていけるでしょう

 

私はといえば

喫茶店のママになって

コーヒーや紅茶を淹れたり

サンドイッチを作ったりして

 

店の売上なんて気にしなくていいので

一日中お客さんとおしゃべりして過ごす

 

・・・なんて妄想を友人に話したら

あっさり一笑に付されました

 

まあ、人が集まれば

必ず問題は起きるもの

 

そんな人間関係のいざこざを

あれこれ考えているうちに

なんだか面倒くさくなって

 

幸せなコミュニティという夢は

あえなくついえたのでした

 

でも最近になって

ペンキ画家ショーゲンさんの動画を観て

著書『今日、誰のために生きる?』を読み

少し考えが変わりました

 

幸せなコミュニティを創るには

経済的な豊かさだけでなく

 

自分の心が満たされて豊かであること

が必須条件のようです

 

ショーゲンさんが滞在した

タンザニアのブンジュ村では

 

人が何か失敗したとしても

誰も責めたりせずに

 

「人間らしいね、可愛いね」

って言ってあげるのだそうです

 

そして自分の失敗を隠さない大人を見て

子どもたちは失敗してもいいんだと学び

安心して未来を描けるというのです

 

今の日本とは真逆ですね

 

日本の大人たちは完璧を目指すあまり

自分の失敗を隠そうとし

完璧であるフリをしがちです

 

もちろん私自身もその一人・・・

 

でも、ブンジュ村の村長さんは

 

「人は年を重ねるほど

 完璧になっていくんじゃない

 人間らしくなっていくんだよ」

 

ってショーゲンさんに言ったそうです

 

失敗だってするよね

人間だもの!

 

ちなみに『今日、誰のために生きる?』

という本のタイトルを見たとき

 

私の頭に真っ先に浮かんだ答えは

「他の人のために」でした

 

でも、ブンジュ村の人たちはみんな

「自分のために生きる」って

答えるのだそうです

 

本当の意味で自分のために生きてこそ

他の人のためになれるのでしょう

 

自分の心が満たされていない人が

他の人のために何かしようとすると

必ずトラブルが起きるのだそうです

 

たしかに!

 

他の人のためよりも

自分の喜びを優先するのは

時に勇気と覚悟が必要です

 

とくに人にどう思われるかばかり

考えてきた他人軸の私にとっては・・・

 

だからきちんと自分の思いに正直になり

ちゃんとNOと言える自分軸の人になろう

 

歩くこと、食べること、呼吸することにさえ

ちゃんと意識を向けて生きていこう

 

その瞬間に感じるものを大切に味わっていこう

 

当たり前のような日々の小さなことに

この上ない喜びを感じるようになったら

 

そして自分の失敗を隠さず

ありのままに人間らしく

生きていけるようになったら

 

日常生活がどんなに豊かなものになるでしょう

 

そしてその豊かさの先に

ブンジュ村のような幸せなコミュニティが

必然的に生まれてくるような気がするのです