過去の出来事に基づいて
周りの人たちに対する
たくさんのストーリーを
作り上げてきました
この人は普段は優しいけど
問題が起こるとすぐ逃げ腰になる
あの人はそっけない感じだけど
困った時は親身になって助けてくれる
彼は口では調子のいいことを言うけど
いまいち信用できない
彼女は相手の気持ちを考えずに
ズケズケものを言ってくる
・・・・・・・・・
そしてひとたび
ストーリーを作ってしまうと
なかなか訂正することができません
人には色々な側面があると
分かっているはずなのに
その人の一部分だけを見て
ストーリーが出来上がっていきます
そして過去のデータは
いちど記憶に刻み込まれてしまうと
書き換えるのはなかなか難しいようです
とくにネガティブなストーリーを
作ってしまった相手となると
根強い嫌悪感がぬぐえません
私がいちばん苦手なのは
嫉妬心をあらわにしてくる人
そんな「嫉妬深い」人が現れると
私はすぐに無視を決め込み
気にしていないフリをしながら
心の中で激しく軽蔑していました
そのいちばん苦手な相手が
自分の姿だとは思いもせずに(苦笑)
先日、「嫉妬深い」というストーリーを
重ね合わせている人からメールが来て
やはり嫉妬心を感じ取ってしまいました
私が幸せそうにしてると
すぐに嫉妬してくるんだから・・・
っていうことは
私が「嫉妬深い」ってこと
それは自分でも気づいていたこと
なのに嫉妬深い自分を嫌って
無視してきたのでした
自分の嫉妬深さを認めて許し
相手に対する「嫉妬深い」という
ストーリーを書き換えるまで
きっとこの人はいつまでも私に
嫉妬心をぶつけてくるのだろう
どうすれば過去のデータを書き換えられる?
自分の心に訊いてみました
私はその人のすべてを
知ってるわけじゃないよね
嫉妬するにはそれなりの
理由があるんじゃないのかな
すべてを観ている大きな存在なら
その人が私に嫉妬する原因となった
過去の哀しい出来事や苦しい体験も
ぜんぶ知っているだろうね
その原因となる理由が分かっていれば
その人をそのまま許せるだろうね
すべてのことには理由があるっていうもの
今の私にはその理由は分からないけど
誰だって理由もなしに
嫉妬したりするはずないよね
その人が手に入れたいものを
私が当たり前のように持っていて
その価値に気づいていないのかもね
私だって自分が欲しいものを
他の人が当たり前のように持っていたら
羨ましくて嫉妬しちゃうもの
そんな嫉妬深い自分を許せたら
嫉妬してくる相手も許せるはずだよね
だったら「あの人は嫉妬深い」っていう
過去のストーリーは消去してもいいんじゃない?
嫉妬に対して
軽蔑でお返しするのは
もう疲れちゃったしね
嫉妬に対して
愛でお返しできるようになったら
どんなにステキだろうね!
そんなふうに心と相談して
過去のデータは消去しよう!
って決めました
そしてその人宛ての
返信メールを書きました
するとその人から
再びメールが届きました
あれっ、この人って
こんなに可愛い人だったっけ?
びっくりするほど可愛らしい
愛に満ちた内容のメールでした
「嫉妬深い」という
過去のデータが書き換えられて
しかも「大好き」っていう
ストーリーになってしまいました(笑)
現実は自分の心を映し出している
という鏡の法則が腑に落ちました
過去のストーリーが消えるとき
新しい愛のストーリーが
はじまりそうな予感がします