7月16日~18日の三連休は

仕事でつぶれそう

 

・・・と、思っていたら

直前の金曜日にまさかのドタキャン!

 

その一報を受けたとき

なぜか私の心がぴょんと弾みました

 

きっと素敵な三連休になる!!

 

そして心に浮かんだキーワードを

PCの検索画面に打ち込んでいたら

 

「水月観音(すいげつかんのん)」

 

というワードがヒットし

心のアンテナがぴっと反応しました

 

水辺の岩の上に座り

水面に映った月を眺めている

観音さまだそうです

 

私の名前には

透きとおった水の

イメージが込められている

と、母から聞かされていたので

 

つい反射的に

あっ、これ私にピッタリ!

と、恐れ多くも図々しくも

反応してしまったのでした(苦笑)

 

水面に映る月は

実体のない幻の世界

 

つねに揺れ動き

捉えどころのない世界

 

その幻想世界のなかで

私たちが一喜一憂している姿を

慈愛を込めて眺めている

 

そのような水月観音は

月の実体を象徴的に表している

のかもしれません

 

水に覆われた地球という星に

自分の姿を映しながら

 

その幻想の世界に生きる

分身である私たちを眺めつつ

 

浮かび上がる悲喜こもごもの想いを

共感をとおして大切に味わっている

のかもしれません

 

地上の私たちから見ると

月は三日月から満月へと姿を変えたり

雲に隠れて見えなくなってしまうけれど

 

月そのものは何も変わらず

いつも地球に寄り添っている・・・

 

そんなことを思い巡らせていたら

 

水月観音さまに逢いたい!

 

と思いました

 

そして北鎌倉の東慶寺に

水月観音像が祀られている

ことが分かりました

 

しかもその水月観音像を拝観できるのは

毎月18日だけと書いてあります

 

三連休最後の7月18日は

彼の命日

 

水月観音さまと

ご縁を結びに行こう

 

実際に東慶寺へ行ってみると

水月観音像は意外に小さくて

30~40センチくらいの高さだし

 

照明も暗くてお顔がよく見えないし

あまり近くには寄れないようになっているし

次々と拝観者が来るので長居もできないのですが

 

観音像の正面に座って

わずかな一人の時間を過ごせたとき

 

これは水月観音さまとご縁を結ぶ

儀式だなと感じていました

 

東慶寺は現在

一切の写真撮影を禁じています

 

写真を撮ることに夢中にならず

「心」で感じることを大切にしてほしい

 

そんなご住職の想いに共感しました

 

水月観音が祀られている水月堂は

この秋に屋根を葺き替えるため

その瓦を1枚2000円で寄進できるそうです

 

寄進を申し出ると

マジックを渡されて

瓦に願文と日付と名前を

書き入れるよう言われました

 

「諦観」と書き入れて

日付と名前を添えました

 

実体として「まさに在るもの」が

実体のない現象世界の幻を

愛のまなざしで見つめている

 

そんな水月観音の姿に

本質を見極めるという諦観が

具現されていると思ったから

 

水月観音さまの姿と諦観が

ひとつにつながり

 

これまでとは違う世界に

足を踏み入れたという想いが

内側から湧き上がってくるのを

静かに感じていました

 

東慶寺の水月観音像

東慶寺のサイトからお借りしました)