数日前の朝、目覚まし時計が鳴る直前に

短い夢を見ていました

 

なぜか私よりずっと若い人たちばかりの中で

私は面接を受けているようでした

 

でも、そこは会社とは思えないような場所で

みんなアーティストっぽい風貌で

自由におしゃべりしたり楽器を弾いたり

立ったり座ったり歩いたりしています

 

だれが面接をする人なのか

だれが面接を受ける人なのかも

よく分からないほど自由で和やかな雰囲気

 

後から考えると随分場違いな場所にいたのに

夢の中の私はまったく臆することもなく

アーティストでもない自分を卑下することもなく

ましてや面接だからと緊張することもなく

 

色々な人とおしゃべりしたり

珍しい楽器を見せてもらったり

その場を自然に楽しんでいました

 

面接の事前アンケートで

「好きな言葉は?」の欄に

私は「anything」と書いていたらしく

 

「どうしてこの言葉が好きなんですか?」

と、ある人から質問されました

 

ちょうど答えようとしたそのとき

目覚まし時計が鳴り出しました

 

半分寝ぼけた状態で

起き上がりながら考えました

 

私の好きな言葉って、anythingなの?

なぜ?

 

ふつう好きな言葉を訊かれたら

「愛」とか「夢」とか「希望」とかでしょ

 

なのに、anythingだなんて・・・

 

起き抜けにお白湯を飲みながら

夢の中の私は何て答えようとしていたのだろう

と考えていたら

 

「あらゆるものでもあり

特定の一つでもあるから」

 

という答えが返ってきました

 

なるほど!

 

あれっ、それって本質の世界を

表している言葉みたいだね

 

すると体の奥の方から

訳もなく幸せな気持ちが

じんわりと広がっていきました

 

ひょっとしてあの夢は

本質の世界を垣間見せてくれたのかな?

 

夢の中の自分を思い返してみました

 

いつも人の目を気にしている私が

自然体で振る舞っていました

 

自分の発言が相手からどう思われるか

なんて不安を感じている様子もなく

屈託なくおしゃべりしていました

 

そこには自分より上だとか下だとか

人を優劣で判断する意識が

まったくありませんでした

 

そして私よりずっと若い人たちが

何の垣根もなく私に接してくれていました

 

夢の中の私はすべての人をそのまま受け入れ

すべての人からそのまま受け入れられていました

 

ひとことで言えば、フラットな世界

 

あらゆるものでもあり

特定の一つでもある

 

本当の私たちは

そんな感じなのかもしれません

 

そういえば

面接の結果はどうなったのだろう

 

途中で現実世界に戻っちゃったから

やっぱり面接は不合格かな~

 

そう考えていたら

合格か不合格かは自分が決めるんだよ

って、誰かが言っているような気がしました