日経新聞の土曜日版についてくる

おまけ(?)のNIKKEIプラス1には

「なやみのとびら」という

人生相談のコーナーがあります

 

複数の著名人の回答者の中から

その時の内容に合った人が選ばれて

アドバイスをしてもらえるのですが

その回答が毎回すばらしいのです

 

なので土曜日の朝、新聞を読むときに

真っ先に開くのは「なやみのとびら」です

 

先週のお悩みは、職場で同僚の女性から

「あなたと比較されて気分が悪い。大嫌い!」と

妬みの言葉を直接ぶつけられて辛いというものでした

 

私が一番嫌いなタイプは

「あの人があなたのことを

 こんなふうに言ってたわよ」と

他人のせいにして妬みをぶつけてくる人なので

 

自分の気持ちを直接ぶつけてくる人は

とても素直な人じゃないかと思います

 

今回の回答者は脚本家の中園ミホさんで

かつては占い師をされていたそうです

 

占いの視点から見ると

ネガティブな感情をぶつけられた時は

反応したり取り合ったりしないこと

 

そして「その人の幸せを祈ることに尽きます」

と書いてありました

 

ふと私の頭に浮かんだのは

「左の頬をぶたれたら

 右の頬も差し出しなさい」

という聖書の言葉でした

 

子どものときに母から

この聖句を教えられたときは

率直に「なんで?」と思ったし

 

私は母親のことを

「左の頬をぶたれたら

 相手を往復ビンタする」

ような人だと思っていたので(・・・ゴメン)

まったく説得力がありませんでした

 

でも、中園ミホさんの回答は

感情をエネルギーの視点から捉えていて

とても説得力がありました

 

ネガティブなエネルギーに対して

ポジティブなエネルギーを返すことで

結局は自分を守ることになるのでしょう

 

私はかつて妬みをぶつけられたとき

相手を強く軽蔑することで

心の平静を装ってきました

 

勝手に劣等感に苛まれて

こちらを傷つけようとしてくるなんて

すご~く哀れな人!

 

そんなふうに相手を軽蔑することで

自分の気持ちを立て直していました

 

だけどそれでは自分の中の根本的な問題は

何も解決していなかったのだと思い至りました

 

気に入らない相手を軽蔑して憎むことは

左の頬をぶたれたからといって

相手に往復ビンタを返している

ようなものだったかもしれません

 

他人は自分というカラクリが

少しずつ見えてくるようになった今

 

私がずっと軽蔑して憎んできた自分の分身は

小さく縮こまって潜在意識の中に隠れているのだと

思うようになりました

 

そろそろそんな自分を

救う時期に来ているような気がします

 

妬みをぶつけてくる私の分身が

こんど現象世界に現れてきたら

その背後にある気持ちを思いやり

 

「ずっと自信が持てなくて辛かったね

 軽蔑したり憎んだりしてごめんね」と

愛のエネルギーで抱きしめようと思います

 

実際に左の頬をぶたれたら

右の頬を差し出せるかどうかは

あまり自信がありませんが

 

せめて相手の幸せを祈れる人になろう

 

中園ミホさんのアドバイスを読みながら

心からそう思いました