行ってきました、参観日!
少し前の記事に、試験にはバーやセンターのクラスが含まれるようなことを書いてしまいました。去年も見学したのに、よくわかっていなかったようです。
研修生にとって、バーはウォーミングアップ。試験されると言うものではないようで、2年生以上の演目の中に含まれていませんでした。
演目と書くのは、試験のプログラムには流れがあり、一つの演目のように構成されているからです。私たちも、まるでパフォーマンスを観るかのように楽しむことが出来ました。
息子は、同期の子たちと一緒に同じプログラムを自然に踊っていました。1年間のブランクがあったことは感じられませんでした。
ソロも、上出来だったと思います。
コスチュームは、ブルーのシャツがそよそよと風に乗って、とってもいい感じの効果を出してくれていました。
もう一つ、以前の記事に書いたことの訂正ですが、今年度からは制度が変わり、研修生の3年間は、自らそれを望んで辞める時は別ですが、途中で首になると言うことはなくなったそうです。今年もしっかり不合格者が出て、この情報は間違っていたことが後でわかったので線を引きました。研修生たちがどうしてそう理解してしまったのか?コミュニケーションの問題かと思われますが、不思議です。
また、以前は、王立バレエ団と契約を取れなかった時は「じゃーバレエを辞めます」で良かったのですが、今年度からは3年になると全員が王立バレエ団とその他のカンパニーにも願書を送りダンサーとして契約を結ぶ努力をしなければならなくなりました。国民の税金で支えられてダンサーとしての教育を受けてきたわけですから、それは最小限の義務であるってことだと思います。もっともなことです。
バレエカンパニーに送る写真や動画は、試験の後、6月中に作成されるそうです。
これからの半年くらいが勝負なんだなぁ〜って思います。
さて、今デンマーク王立バレエ団では、ブルノンヴィルのナポリが演目に上がっています。
舞台の原因不明の技術的な故障で、1週間初日が遅れましたが昨日無事にプレミアだったようです。
リハーサルを観に行く予定でしたが、それはキャンセルになってしまい、今回は観に行けそうもなく残念です。
「あ〜〜残念だ〜〜」とため息をついていたら、「トレーラー観て下さい」と息子が言いました。
言われて見てみると、な〜〜んと今年作られたものではなく、2018年に撮影されたものが再利用されていました。
そして2018年と言えば、13年に一度開かれる「Ballet Festival」があった年で、息子が第3幕で「小さな男の子」と言うちょっと目立つ役を頂いて出演した年です。『ナポリ』はデンマーク王立バレエ団のトレードマークのようなものなので、パブリックビューイング用に劇場の横に大型スクリーンが設置されて、観ることができるようになっていました。
『ナポリ』が演目に上がった日は、デンマークでは珍しく夜でも25度くらいある真夏日で、野外観劇にはうってつけの雰囲気で気分が最高に盛り上がったのを覚えています。
息子がトレーラーを観るように!と言ったのは、自分もチラリッと映っているのに気付いたからでした。
https://video.kglteater.dk/napoli-2223
確かに、確かに!それにしても、自分が映っているのによく気付いたよな〜!
そう言われる前に私も一度トレーラー観たのですが、息子が出演した時の古いトレーラーだとは気付きませんでした。
ダンサーって言うのは、自分がどこに、どんな風に映っているとか、細かーく観察して気にしちゃうものなのですね!きっと!
さて、下に載せる動画は、プライベートの動画で、以前アメンバー限定で公開した5年前の映像です。
上のトレーラーをみたら懐かしくなって、久しぶりに動画を開けたらここに載せたくなっちゃいました。
パブリックビューイングの大きなスクリーンに映ったものを映した、息子がタランテラを踊っている部分だけの短い動画です。最後の方まで見ていただくとスクリーンを映しているのがわかります。
こんなものでも、公開するとコピーライトがどうのこうので削除されてしまうのかなぁ?
念のため、ご興味のある方はお早めにご覧下さい。
まだまだ背が低かった中学一年生の息子。150cmあったのかな?コロナ禍で、無理な運動をしなかったからか?身長がグングン伸びて、今は180cmくらいです。
「中学2年生頃の僕が一番上手だったかも?以来下り坂ばかり!」
なんて、故障で最悪だった頃よく呟いていました。
とにかく泣いても笑っても、とりあえず後半年!
初心に戻って頑張れ、息子!