開演まで時間があったので、少し散歩をすることにしました。
旧舞台が建っているKongens Nytorv(コンゲンス・ニュートウ広場)に、舞台や出店、さらに報道センターみたいなものまでが設置されていて、何やらある様子だったので近づいて行きました。
広場には、広場を整えた当時のデンマーク国王、フレデリック5世の像が中心にあるのですが、その周りを、いつもはない、白い記念碑のようなものがグルリと囲んでいました。
一つ一つの記念碑に、名前とQRコードの標識が付けられてありました。
私が直ぐに考えたのは(ウクライナ紛争で倒れた戦士の記念碑だろうか?)でしたが、刻まれていた年代が合っていないので、そうじゃない!ってことがわかりました。
それならこれはなんだろう?と歩いていくと、展示の説明が載っている標識があり(そうなんだ〜)って理解しました。
それは、『Queens』と言うタイトルが付けられている、毎年この季節に開催される「ゴールデン・デイズ週間」関連の展示でした。今年は「女性、ジェンダー、権力に焦点を当て、歴史のヒロイン、無冠の女王、重要な女性像をQUEENS というテーマで讃える」のだそうです。
コンゲンス・ニュートウ広場は、直訳すると「王様の新しい広場」と言う意味なのですが、「Golden Days/ゴールデン・デイズ週間」(9月2日から18日まで17日間)の期間中はドローニングス・ニュートウ「女王様の新しい広場」と一時的に改名されて「無冠の女王たち」を讃えるイベントの中心になるようです。そして、その「女王様の新しい広場」の展示は、BIG(スター建築家 Bjarke Ingels グループ)によって設計されたものでした。
先見性があり、型破りで、それぞれの分野でデンマークの歴史に名を刻んだにも関わらず見過ごされてきたヒロインたちを讃えるために、50 台の記念碑が展示されていて、49台一つひとつに女性の名前と生きた時代、その経歴を読むことが可能なQRコードの載った標識が付いていて、最後の1 台は無名のままで、訪れた人が誰に記念碑を捧げるべきか自分で考えるようになっているそうです。
2日は初日だったので、16時から本物の女王さまによるスピーチなどがあったようで、報道センターが設けられて準備されていたのはそのためだったのだ、と後からわかりました。
ちなみに、コペンハーゲンには沢山の銅像があるけれど、その殆どが男性で、女性の銅像は、動物の銅像よりも数が少ないそうです。
隠れていた女性パワー。今年のゴールデンデイズ週間は、そこにスポットライトを当てたものとなるようです。
ふ〜〜ん!いいこと知った、面白いな〜!期間中にもう一度くらいコペンに来なきゃな!と思いながら、時間が来たので劇場に入場した私でした。
今回は一列目。